耳抜きの最初。人間の耳の中、その仕組みについて。
オープンウォーターライセンスの講習で習ったことより、少し詳しく。
- 耳抜き。人間の耳の中、どうなってるの? ★☆今ココ☆★
- 耳抜き、バルサルバのコツ。
- 無理な耳抜き、起こる障害。
- +α オープンウォーター前の知識(復習的な意味でどうぞ)
耳の中、鼓膜を中心。「外耳、中耳と内耳」
耳の構造と、音の伝わる流れは大体こんな感じです。
「くるっぽ」を追ってみて下さい。
上の画像の詳細、 ここは読まなくてもOK。
興味がある方はどうぞ。
○外耳
耳の穴の奥は鼓膜です。
外の音はココを通って鼓膜を振動させます。
○中耳
鼓膜の内部は「中耳腔」、空洞です。
鼓膜の振動を、
鼓膜にくっ付いてる柔らかな骨「耳小骨」がキャッチして、内耳へ。
○内耳
振動が「耳小骨」を伝って「蝸牛」に届きます。
蝸牛の内部はリンパ液に満たされていて、それが振動。
振動を捉えるセンサーが、振動を電気信号に変換。
最後に脳へ伝わります。
で、耳抜きで大事なこと。
耳抜きはこういうことを、意図的にやってるって話しをします。
水中では、空気が縮む。
耳の中も空洞。空気が縮みます。
中の空気が縮むと、
鼓膜は柔らかいので、内側へ凹みます。
ペットボトル、口で吸うと凹むでしょ?鼓膜もあんな感じ。
さて、その空間、鼓膜&耳管で密封されています。
縮んだ空気に引っ張られて、
このままだと鼓膜付近がとても痛い!
ペットボトル、空気いれたらいいんじゃない?凹みは戻る、鼓膜も復活。
密封された「空間」に少しすきまを空けるのです。
隙間をあけたら、そこから空気が入りますね。
こんな感じ!
空気が入ったことで、鼓膜が元にもどりました。
これで痛くない!
さて耳の右下部分。
空気が送られてくる根元、
「鼻&のど」と空洞で繋がっています。
「鼻&のど」へ空気を送る、
耳にも空気が届く。そんな体の仕組みになっています。
これがいつもやってるバルサルバ法です。
耳のくだ「耳管」は柔らかい皮膚の壁でできています。
空気を送り込むと、開く。
皮膚の壁を開けば、耳の中に空気が流れ込みます。
十分に空気が行き渡ると、
鼓膜の外側から空気を押し込む力がなくなって
鼓膜が元に戻る。
耳抜きってこんな仕組みだったのですね。
耳抜きのまとめ
一連の動作は
- 鼓膜が凹む
- 耳管を開く
- 耳の中へ空気が流れる
- 鼓膜の外から、押す力がなくなる
- 鼓膜が元に戻る
この2番目の動作を耳抜きって呼んでいます。
基本的な仕組みの次は
バルサルバ法、間違いの無いやり方をお話しします。
【耳抜き。バルサルバのコツ。】2番目のページ。
耳抜き【目次ページ】はこちらです。