潜行ロープ無しで潜る。やり方を整理すれば、とても簡単。
とても簡単だけど、細かいことを話すと説明が長くなる。
だからOWではちゃんと教えない人も多いのかもなー、と思うことが多いことをまとめておきます。
潜行方法で大事なことは
【落下を止める】
【耳抜き】
【落下】の繰り返し。
最後はひざをつかない。フィン先で着底。
1.息を吸えば止まる。
2.耳抜き。
3.息を吐けば沈みます。
↑着底まで繰り返し。
簡単だけど大事。覚えておいてくださいな。
▼このページの内容▼(ページ内リンク)
- 大雑把なフリー潜行の流れ
- 【1.準備】
- 【2.潜行の姿勢】
- 【3.潜行】
大雑把・フリー潜行全体の流れ
フリー潜行、大体の流れ最初に全体をばっと説明します。その後で細かいこと。
1.準備
「水面で」耳抜きを一回。
BCの空気抜いて、息を吐くと沈む。
2.潜行直後のワンポイント
必ず前傾。体を前に倒す!
(なれたらどんな姿勢でもOK、最初は基礎です。)
3.潜行
⇩潜行・落ちてく
①吸うと「止まる」
②耳抜き
③吐くと「沈む」
この①~③の繰り返しです。
吸っても止まらないときはBCに空気を入れます。
1.準備
①「水面で」耳抜きを一回します。
水面付近が一番、圧力の影響を受けるからです。(語弊あるけど無視してね)
潜った直後、50cmとか1m。
鼓膜が一番へこみ易い水深です。
水圧の影響をたくさん受けた後で、耳抜きをするのは力がいる。
耳によくない。
なので【潜る前】、水面で耳抜きをしてから潜行。
![体積変化が大きな浅い場所、潜る直前に水面で耳抜きをすることで、鼓膜を外側へ膨らませることができます。潜ったらそれがもとに戻ってから、内側へへこみ始める。痛みを感じるところまで、ワンテンポ遅らせることができるので、耳抜きを失敗しにくいです。](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/12/suimen-miminuki.png)
鼓膜を外側に膨らませて潜れば、潜行後に普段通りに戻って、へこみ始める。
圧力の影響が大きい潜行直後。
先に水面で耳抜きすると余裕ができるのです。
②BCから空気を抜いて、息を吐き切る。【沈む】
覚えておくのは3つ。
- インフレーターホースから手を離さない
空気調節はいつでもできるように - オーバーウエイトを警戒 空気抜くのは少しずつ
意図しない潜行は、鼓膜を痛めるよ - 息はしっかり吐き切って!
インフレーターホースは、潜行中に何度か操作します。
深ければ深いほど操作する回数は多くなる。
慣れないうちは着底まで、ずっと持ってればよいのです。
空気をいっぺんに抜いて、がばっと沈みそうになっても、慌てず空気を入れることもできる。そんな意味でもインフレーターホースは持っておくとよいです。
特に重要なのは、息を吐き切ること。
ぜーはーぜーはー言ってると、沈まない。
息を吐ききってから、しばらく吸わないとうまくいく。
ちなみに、オーバーウエイトの場合は、BCの空気抜いた瞬間にサッと沈み始めるので、ウエイトの調整には気を付けて下さい。
水面で耳抜きして、BCから空気抜いて、息を吐き切る。
次のステップへ。
2.潜行の姿勢
![](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/12/senkou-chokugo-karada-taosu.png)
最初は基礎【姿勢は前傾】。
潜行スピードを抑えられる、姿勢の維持が楽なためです。
体で抵抗を受ければ、潜行スピードが遅くなります。
この後出てくる【止まる・耳抜き・潜行】の手順をゆっくり行う時間ができる。
なので、なれるまで、水中へ沈み始めたらすぐに【体を前に倒す】。
タンクの重みで、背中から落ちる方がいますので、それも防止できます。
素早く潜行したい時などは、体の抵抗をなくすように縦に潜ったりしますので、
慣れないうちの基本形だと思っていて下さい。
3.潜行
落下スピードをコントロールする。
できないと、鼓膜にダメージ・着底時に刺されるなど、よくないことばかり。
この項目がとても大事です。
![](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/12/haihaookinaukiwa.png)
ちょいと復習します。
息を吸って、肺を膨らませると浮く。
息を吐いて、肺をしぼませると沈む。
基本的な、肺を使った浮力コントロール。
それを覚えておいて、潜行方法。
【落下を止める】
【耳抜き】
【落下】の繰り返し。
最後はひざをつかない。フィン先で着底。
やることは簡単。
息を吸えば止まる。
耳抜きをする。
息を吐けば沈みます。
![](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/12/393369979ef3a850e21758a46ab81d1f.png)
さあ繰り返し。
息を吸えば止まります。
耳抜きします。
息を吐けば沈みます。
繰り返すだけ。簡単でしょ。
上の動作に【BCに空気を入れる】ってのが入る。
沈めば沈むほど、ウエットスーツの浮力はなくなる。浮かなくなる。
2m潜れば、息を吸っても止まらない。
BCに空気を入れて下さい。
なので正確には…
- 吸って【止める】
- (必要ならBCに空気入れる)
- 耳抜き
- 吐いて【沈む】
止めて、耳抜いて、沈んでの繰り返しです。
説明は長いけど、理解すると単純で簡単。
これで、下向きにフィンを蹴ることなく、
着底するときには中性浮力を取れた状態で着底できます。
息を切らさない楽な潜行、そのあとも楽です。
最後着底するときは、ドスンって膝をつけないように。
膝が付いたら、BCに空気が足りてないのです。
(ただ、膝つけると楽なことも多いので、
安全を確認してから、BCの空気を少し抜いて膝をつけるように。)
ダイビング中、常に中性浮力が基本です。