ダイビングに関連する頭痛は色々。
肩コリや首コリでおこる、緊張型頭痛。
とにかく色々おこる、減圧症など。
ここでは、二酸化炭素が溜まったときに起こる頭痛を紹介します。
これ、知らないとやってしまう人が多いので、OW取得後は知っておくと良いです。
二酸化炭素の蓄積
病気・障害でない頭痛の多くは、二酸化炭素の蓄積が原因。
知らない間に二酸化炭素をためて頭痛が起きるのです。
- ダイビング中のスキップ呼吸
- 水中で過度の運動(手を動かす人、注意)
- スノーケルは素もぐりするときに多い
スキップ呼吸・長い息止めで、過度の運動で体に二酸化炭素が溜まった結果
水から上がって頭が痛くなります。
症状
倦怠感、頭痛、耳鳴り、息苦しさ。
色々ありますが、大体は頭全体にずきずきするような痛みが普通です。
対処方法
二酸化炭素を体に貯めないこと。
ダイビングの場合、しっかりと、最後まで息を吐いて下さい。
しっかり息を吐くことで、無理せずに深い呼吸。
二酸化炭素を外に出すことが重要。
スノーケル(素もぐり)の場合は水面に戻ってから、
しっかりと喚起、体内の二酸化炭素を減らしてから再度素もぐりを行います。
水面に戻った時に、体の力を抜いてリラックス。
呼吸を続けて、長めに休息して下さい。
ダイビング・スノーケルどちらの場合も、しっかり吐くことが重要です。
吐けば勝手に吸いたくなるので、しっかり吐けば体内の喚起が出来ます。
頭痛は起きなくなります。
無意識に二酸化炭素をためてしまう動きをしてしまうもの。
よくない動作で、代表的なものを覚えておきましょう。
ダイビング中、息を止めなくても起こります
これらが理由で、頭が痛くなることがあります。
- 水中で沢山動く
手を動かしてバランスを取る人は運動量が多い
中性浮力が取れてない人、常にフィンを動かしてる - 浅い呼吸
- スキップ呼吸
- 吸いぎみ(吐きぎみ)の呼吸を続ける
水中では、極力動かない。止まる
水中で沢山動くと、酸素を消費して二酸化炭素が溜まります。
安全に停止できるなら、極力止まることを意識して下さい。
ダイビング中は、常に中性浮力を意識しますが、
流れが速い場合等、浮いていない方が体力を消耗しないことが多々あります。
状況に合わせて、極力動かないようにしましょう。
浅い呼吸をしない
![浅い呼吸をしてしまうと、気道の空気の一部が上下するだけで、肺まで空気が届きません。](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/05/2-2.png)
浅い呼吸は、空気が部分的に上下するだけで肺に届きません。
徐々に二酸化炭素はたまります。
レスキューダイバー取得の際にも勉強をするのですが、
極度に浅い呼吸をパニック呼吸ともいいます。
不思議なもので、この呼吸を続けると考えがまとまらなくなる気も。
水中でこの呼吸をしてしまっていることに気がついたときは
息を吐くことを意識、少しだけ深めの呼吸を意識してみて下さい。
スキップ呼吸をしない
ダイビング中は呼吸を止めてはいけません。
…が、少しくらいは止まることもあるもの。
例えば、陸上で力仕事をする瞬間、息が止まりますね。
あれをスキップ呼吸と呼びます。
呼吸が止まっている間は、二酸化炭素が排出されません。
二酸化炭素を溜め込む時間が出来てしまいます
肺の過膨張障害の予防にも、呼吸は絶対に止めない。
簡単に考えて、いつも通りに呼吸をして下さい。
吸い・吐きぎみの呼吸に、気をつける
ダイビングで大切な浮力調整。
呼吸でコンロールは大事なことです。
呼吸に頼りすぎないことも忘れない。
BCを使って、常に浮力調整を意識します。
![空気を吸っている時間が多いのが吸い気味、浮力を強くしたい時にやりがちです。これに気がついたら、BCに空気を入れてください。吐きぎみはその逆です。](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/05/3-1.png)
深い場所、BCに空気を入れないと体が沈みます。
息を吸って中性浮力をとりますが、沢山吸わないと浮きません。
BCに空気を入れず、
沢山吸って浮力を維持する時間がとても長いと
乱れた呼吸が続きます。
結果、浮上後に頭が痛い!
呼吸のコントロールを意識しすぎると、吸い・吐きぎみに。
BCでの浮力調整はいつも忘れずに行いましょう。
ポイントは
浅い・リズムの悪い呼吸は肺まで届かないことを忘れない。
二酸化炭素が溜まるのです。
![浅い呼吸はしてはいけません。二酸化炭素の蓄積だけでなく、パニック呼吸でもあるので、考えがまとまらなくなります](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/05/4-1.png)
吐けば勝手に吸いたくなるので、しっかり息を吐くこと。
吸うのは意識しないで平気です。
後はしっかり呼吸を続けてください。
![呼吸はリズム良く、吐くこと吸うことを同じ程度に大きめに繰返してください](https://sea-pu.com/yarutokihayaru-blog/wp-content/uploads/2019/05/5-1.png)
ダイビングで重要な、呼吸と浮力。
それをアシストするために、BCを上手く使いましょう。