鹿島に群生する、鮮やかなイバラカンザシ

サンゴ保全活動 オニヒトデと食巻貝

国立公園、特別保護地域。サンゴ保全活動。
そんな場所に指定されて何十年と経過している場所でサンゴ保全活動を行います。

と言っても近年、正直サンゴはめちゃくちゃになりました。
昨年度の台風で、北西の風が40m、波の高さが5m近くあった。全て吹飛びました。
40mの風はどのくらいの物?ってのがこんな感じ。

瀬ノ浜前の小屋が台風の影響でひっくり返った。物が散乱して風の強さが想像できる
ずどーん

朝の職場の風景。

建物の中から、台風で吹飛んだ小屋の様子を見た写真。600kgの小屋が横に寝転んでいる
こてこて

600kgの小屋が吹飛びます。

台風の波は力がとても強いため、水深5m程の大きなサンゴは割れてしまう
ばきばき

海中もこんな感じ、波の力でサンゴが根元から折れます。
バキバキ。

徐々に再生する事を願いながら、現在どの程度成長しているのか?などを毎年記録。
今日の1本目は鹿島コーラルビーチ、国立公園特別保護地域に7番目に指定されたので別名7号地と呼ばれています。

黒潮の影響で、水がとても青い
水が綺麗だよ
黒潮が来たときは、透明度が20mを越えるときが多く、遠くにいるダイバーもしっかりと見える
とーくから撮影してみる
場所の名前が入ったプレートと一緒に写真撮影。記念撮影ではなく、後で証拠写真として使用します
左が私

今日も水が綺麗。透明度25mくらい。

サンゴの加入が、サンゴが死んだ場所に生え始めている
少しずつ再生

サンゴ礁って、サンゴが死んだ場所にサンゴが重なってできた地層の名称。
徐々にサンゴ礁ができて来た?
小さな「加入」(サンゴの子供)ができるとほっとします。

何年も続くサンゴ群生。鹿島コーラルビーチは夏場に海水浴を楽しむ旅行者が大勢いる為、この場所でスノーケリングも盛んになる
コーラルビーチだよ

鹿島コーラルビーチの水深1m程の場所。
この綺麗なサンゴはずっと生きてます。人気の場所のひとつ。

小さな固体のオニヒトデ、凡そ15cm程の子供を発見。
おにひとでがあらわれた

まあでも、あいつはいつもいる。
今日も発見オニヒトデ。サンゴが白くなってる場所が沢山ある。
悲しいね。

所々、サンゴが食べられた痕が白くなっている。
残念・・・

こんな感じ。
でも実はこれ、オニヒトデだけじゃなくて、小さな貝がサンゴを食べてます。

サンゴを食べてしまう貝を取り除きます
食巻貝「レイシガイ」色々種類はいるけど、レイシガイの仲間が多い
サンゴの間には指が入らないため、水中へピンセットを持ち込んで貝を取り除きます
ピンセットを使って貝を取り除くダイバー

場所によっては、オニヒトデよりも巻貝が深刻。
特別保護地域の指定地区、7号地コーラルビーチ(ここ)と2本目の瀬ノ浜も巻貝が沢山沸いています。集団で食べつくされると非常にまずい。

合計で、巻貝367匹オニヒトデ2匹を駆除して、サンゴの被度を測定して今日の活動はお終いです。

鹿島の桟橋先端には、体調30cm以上のグレが沢山群れている
ぐれがあらわれた

いつもダイビングポイントとして使っているこの場所。
桟橋わきにはグレが沢山。綺麗です。

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