サンゴを食べるオニヒトデ

愛媛の海、サンゴ保全活動。海域公園指定・5号地でダイビング作業

オニヒトデ、サンゴを食べるヒトデが愛媛の海で増加傾向にあります。
実は増加傾向とか、優しい言葉で片付けてはいけないくらいになってます。
ここ10年間、去年のオニヒトデ駆除数は一番多く、グラフにするとずっと右肩上がりです。

オニヒトデ駆除、食痕を探す。

サンゴを食べる生物が残した食痕。サンゴが死んでしまい、真っ白になっています

サンゴはオニヒトデに食べられると、真っ白になります。
右上のサンゴは食べられて、長い時間ではないのですが、少し時間が経過しています。
なぜ?って、コケが生えてるから。

もっと時間が経つと、緑色が多くなる。
新しい食痕を探してサンゴの裏を探すとへばり付いていることが多いです。
なので、この周りで、新しく食べられた後がないか探します。

発見オニヒトデ

成人した男性の手のひらよりも大きなヒトデ、オニヒトデ。サンゴを食べている最中です

ででーーん。

苦労して探さないでも、どうどうとサンゴを食べてる子もいるわけです。
こんな感じで、どんどん探しては駆除してを繰返しています。

ちなみに、オニヒトデは毒を持ってるので触らないように。
二回刺されると、蜂で有名なアナフィラキシーショックを起こしやすいみたいです。
高橋は一度この子の針が皮膚にかすったことが有ります。

かすっただけよ?
ずーっと、薬剤が皮膚にしみこんだような間隔でひりひりが止まらんの。

毒って凄いよね。

愛媛の海、国立公園の特別保護地域。5号地クロハエ

今日、駆除活動をした場所は、5号地クロハエって呼ばれてます。
5号地は、特別保護地域に指定された順番。5番目の場所。
クロハエって、クロにハエです。

黒い岩だからクロ。
ハエは「碆 」、波の下に石って書いてハエ。
海の中で、波がかかるとこ、浅い場所の岩をハエって呼ぶのです。
国立公園がなんぼのもんじゃーいって写真がこちら。

尾根を真上から覗くと、色とりどりのサンゴ群生を見る事が出来る

尾根の浅い場所。綺麗。

この地域で特徴的な、赤いソフトコーラル「オオトゲトサカ」と
ハードコーラル「クシハダミドリイシ」??と、
ナンヨウキサンゴ(緑のもじゃもじゃついたやつ)

これが続いてます。
浅いし光が入るから綺麗。

潮通しがよく、流れが速い。
観光船も回りで運航しているので、普段は殆どゲストをお連れしない場所です。

オオトゲトサカの群生地
OW講習おしまい

愛媛の海で、OWダイバー誕生!

関東&県内から遊びに来て頂いた皆様。
最終日は天気に恵まれて、水深18mまで到達。
無事にOW講習が終わりました。

OWダイバーの誕生。

最後はファンダイビング組と合流して、一緒にボートダイビング

処理場下とカナガサキ(高茂岬の下)に潜りました。
処理場って名前よくないよね。
そのうち変えます。

やっぱ、西海バーニングセンターか。
NBC。

晴れた空は気持ちがよいです

風はあっても、おひさまが照ってると暖かいです。
鹿島の裏に入ると風もなくなってとても良い心地。
なんとこの日はイルカがでました。一瞬だけね。

水深18mでぶんちゃっちゃ

水深18Mで記念撮影。
海洋実習の三本目です。

最後の日に、みんなで記念写真。

みんなと合流して、ファンダイビングをしながら海洋実習の4本目を終えました。
もうテストなどは終わってるので、この時点でOWダイバー。
おめでとうございます。

寒かったけど楽しかったとよいな。
Oさん夫妻はアドバンスドに進みますが、Cさん夫妻は遠いからなかなか来れないよね。

いつかまた、30年以内には来てください。
またカエルを見に行きましょう。

おおきかったなー。

・・・^^

海洋実習とファンダイビング

海洋実習1日目とファンダイビング

今日も皆さん頑張りました。
水温18度でも頑張る。
きっと未来には素敵な水中世界が待ってます。

海洋実習前、すでに勇者に認定されてる皆様。
つぎは伝説の勇者に認定します。

いえーーーーい!

なんか楽しそうじゃない??
寒くなんてないからね?

ファンダイビングと一緒にOW講習

実はこの日、反対側の海が荒れてて、こちら側に逃げてきたのです。
沖に出ると風が強いし、ボートで弓立まで行きました。

令和の水深10m

海洋1、2は無事に終了。
2本目は余裕がありそうで(寒さに^^)ちょいと長めに生き物を観察。

さあ明日は最後の日。
水深18mまで行きましょう。

晴れるといいな。

OW2日目

OWライセンス2日目

ダイビングライセンス講習二日目、無事に限定水域を終えました。

水へ入る前の元気なお二人

オーバースーツを着て水中へ入ります。

でも寒いのよね。
勇者たちよ。

OWの前に、勇者に認定します。やったぜ!

エキジットの勇者

結構楽しそう。


いえーい、限定水域終了です。

これから海洋実習に進みます!

OW講習

オープンウォーターライセンス講習、始まりました

今年最初の講習は、東京から遊びに来て頂いたCさん夫妻と、県内のOさん。
Cカード所有者はファンダイビング、OW講習に分かれての4日間が始まりました。

衝撃的な寒さですね、5mmのウエットはなかなかすごい。
何枚か重ね着をしたのと、気合のハーモニー。
私達の士気を徐々に奪います。

最終的には薄いウエット4枚着てみたり?
意外とあったかいらしく、明日からはこれで行きます。

写真がないのよね。
水中は余裕がなかったので撮影できませんでした。
二人とも一日目で中性浮力をとって泳げてます。
そういう余裕じゃなくて寒いの。くぅぅぅー

一日の最後はファンダイビング組と合流して、あったまりながら記念撮影でした。

明日も潜るぞ!
よろしくお願いします。

愛媛の無人島「鹿島」

愛媛でダイビング!愛南町 鹿島。特別保護地区3号地の周辺

愛媛の無人島、鹿島。北条の鹿島ではなくて、愛南町の鹿島です。
意外と綺麗でしょ?
冬の平均的な透明度はよく言って15m程。
夏は潮しだい、濁る時はひどく濁ります。

鹿島コーラルビーチ

この島は、本島と近い場所や、地形のせいで流れが早いポイントが多く
サンゴや魚、生物が沢山あつまります。

無人島鹿島の斜面にはサンゴが広がる場所も。そんなところにはクロホシイシモチなど、小魚の群れがあつまります。

クロホシイシモチも広範囲に。
島の地形は、5m以内の浅い場所まで平地、その先は45度~の傾斜でどこまでも下へ。
傾斜の止まっている場所も所々にあって、そんな場所は魚のたまり場になってます。

2018の台風で、サンゴが半壊したのが少し悲しい。
「加入」と呼ばれる2cm程の小さなサンゴは新しく定着しているので、
何年か経てば元通りになるのではないかなと思います。

…最近大雨とか多いよね、台風も950くらい平気でくるじゃない。
サンゴは耐えられるのかね。

水深24m地点の大きなウミウチワ。
ここは傾斜が25度くらい、緩やかな斜面になっている場所にウミウチワが育っています。
写真の左奥には漁師さんの魚を取るための罠があります。
2m四方くらいの大きさの網の中には、色々な魚がいて楽しい。
右奥は岩棚になっていますが、イサキの群れや、グレがよく集まります。

ここで折り返しにするコースでよく遊んでいます。

3号地中ビシャゴ

300年ほど?生きてそうなハマサンゴ。Tさんの写真で一番奥に私がいます。

昔はこの周り、観光船(船から窓のぞく奴)で見せていたほどサンゴ群生があったらしいですが、
今はもう岩がごろごろしているだけになってしまいました。

砂地にはハゼがいたり、カエルアンコウもいたり(最近イロがいました^^)探すと珍しいものがいまだに集まります。
比較的浅い場所のコースと、深いコースなど、バリエーションが取れるポイントです。

勿論ここも鹿島の一部です。

やるか??

・・・

この子はできる子だ。

他にもサウスロック、灯台下などのポイントがある鹿島。
楽しい無人島、高橋の家から2km位。

泳げそうやね。


オニヒトデの駆除活動

愛媛でダイビング!とサンゴ保全活動、塩子島と横島

ダイビングも色々。
サンゴ保全活動の紹介です。
私高橋が環境省自然公園指導員に登録された経緯もこの活動、
愛南サンゴを守る会に参加させてもらったことから始まりました。

船の上で集合写真、オニヒトデを倒す勇者達。

いえい!
コレは去年の1月の活動写真。
気の知れた中で集まって、ボランティアも募集したりしてサンゴ保全へレッツゴー。

駆除活動の前には必ずこれ。道具をそろえて写真撮影。大きな鉄のはさみがないと、オニヒトデのとげが危ないのです。

道具も用意して、活動の写真を撮る!

愛媛の島、塩子島。その景色と保全活動

塩子島のサンゴが広がる風景。見渡す限りテーブルサンゴ。

愛媛の海には、まだまだこんなサンゴが沢山残っているのです。
ですが…。

オニヒトデを倒す勇者。酢酸を注射して海中でオニヒトデを駆除しています。

これ、オニヒトデ。
ここ5年間で爆発的に増えています。
増える周期があるらしいのですが、今がその周期の中で一番繁殖しているみたい。
どれくらい凄いのって…

オニヒトデの大群が攻めてくる!!

こんな感じ。
見ただけでも6枚、写真に写ってるでしょ。
写真だと見にくいのだけれど、画像の左側から右奥に向かって、
サンゴが枯れて、コケが生えた緑色の部分があります。
それがオニヒトデが食べながら歩いた痕です。
相当な面積がヒトデに食べられます。

この塩子島はテーブルサンゴの生息地として有名なのですが、
実はこのサンゴの奥に、歴史的に大事とされるサンゴが生息しています。
300年以上も生きてるサンゴがごろごろいるわけ。

江戸時代から生きてるのよ?
・・・ってことは、300年間サンゴの住める環境がだった証拠。
そんな考えで、歴史的に重要って話しです。

オニヒトデは酢酸を注射して倒します。
酢酸を注射してオニヒトデと戦うぜ!

1時間の駆除活動で100匹近い数が取れました。
それでも全然取りきれてない。
今年は塩子島と横島を重点的に活動をしようと計画しています。
参加希望があったら、問い合わせフォームからでも何でも良いので言って下さい。

愛媛の島、横島。保全活動メインのポイント。

横島断層は広い範囲でサンゴが広がるポイント。サンゴ保全活動の活動範囲にしています。

こっちが横島、ソフトコーラルの森。
どこまでもこれが続きます。
横島は何地点かダイビングポイントがありますが、ここは横島断層と呼んでる場所。
写真で奥にある、岩の棚。
断層みたいに、ずっと続いて、上にはハードコーラルが広がります。

岩の棚の中を覗くと、面白い魚が隠れてることが多くて、
オーバーハングになっている場所を潜ったり、
穴の中を照らして遊んだり、サンゴを全く見ないでダイビングするときも^^
勿論、ここもサンゴ保全活動の範囲に入れています。

イロカエルアンコウとオニヒトデの残骸

イロカエルアンコウ。
これ、遊んでるわけじゃないのよ?
しっかり写真見て!

おくの方に、戦ったオニヒトデが転がってるでしょ。
カエルアンコウは見つけたときめっちゃ嬉しいよね。

そんなことで、今年の活動もよろしくお願いします。
みなさんのご参加、お待ちしてます。
一番最初のイベントは6月22日のビーチクリーンになるかも!

国立公園の特別保護地域に指定された横島2号地は足の踏み場のないくらいのソフトコーラル。

愛媛でダイビング。愛南町、横島2号地&瀬ノ浜10分ポイント

愛媛には世界的に見ても、稀な環境に恵まれた場所があります。
そこは横島と呼ばれる場所。
宇和海国立公園の中でも、特別に保護をした方が良いとされ、
「海域公園地区」にしてされた2番目の場所です。
海が凪いだ時には、ゲストさんを連れて海中公園をご案内。

1本目 横島2号地 Max19.4m
水温18度 11:02-11:47

横島二号地、海のお花畑といえる恵まれたダイビングポイント。あたり一面にはソフトコーラルイが広がります。

ファンダイビングの最中、この景色がずっと見れます。
50分間泳いで、この景色が見れない時間は無いです。
永遠とサンゴの森が続きます。

横島はこんな場所。陸上の風景はリアス式海岸のようになっています。外海にあるから、波風の影響がものすごい。

場所はこの辺。
分からんよね^^
釣りではとても有名な場所なんです。
この島が「横島」です。

横島二号地の水深20m程の場所までも、ソフトコーラルの林に包まれています。尾根の先端には、イサキの群れが集まったり、回遊魚が回ってきます。

高低差のある尾根を伝って、尾根の先端、一番上で水深が20m程。
下は40m無いくらい、暗いからそんなに行きません。

写真の上の方、尾根の上になるのですが、イサキが群れて回っていました。
そろそろイサキのシーズンですね、白子を持っていて、とても美味しいのです。


浅い場所も同じようにソフトコーラルの林。愛媛にはこんなに恵まれたダイビングポイントがあるのです。

浅い場所へ戻ってきて、水深5m位のところ。
やはりソフトコーラルがびっしり。
この場所は迷路のように岩と岩の間を潜りぬける場所で、
遊びに行くことが多いです。
安全停止しながら遊ぶのに丁度良い。

岩と岩の間には大きな魚が潜んでいることも多く、ハマフエフキやブダイなどが好んで大きな岩に取り付きます。

そこを抜けると急に広くなって、ハマフエフキ、ブダイ、サザナミヤッコなど
中型~の魚が集まるポイントへたどり着いて、ダイビングコースの最後にしています。

2本目 瀬ノ浜10分ポイント Max15.4m
水温18度 14:06-14:51

いつもの瀬ノ浜。大きな漁礁があるポイントは魚がとても多い。

ここもよく使うポイント。
何せ近いので、海が荒れてもゲストさんの負担にならない。
そして、魚が多いのよね。
ピカチューいるし。

でも今日は小さな生物を探さずに、ぼおぉぉっとしながらゆっくり中層を泳いできました。
途中目に止まったウミウシは紹介しましたが、後は流して魚を見て遊ぶ。
ふわふわ好きに浮いて、回遊着たのとか眺めてるのが好きです。

漁礁の中をのぞいてみたら、どこにでもいるキタマクラ、が大量にいました。

さっきの漁礁の中。
キタマクラの巣。笑わせてくれるじゃない。
ナイトダイビングで大量のキタマクラに囲まれたことはありますが、
こんなところで昼を過ごしているのね。

遠路遥々、岡山から来て下さったTさん。
またお待ちしてます。