サンゴ保全活動」カテゴリーアーカイブ

オニヒトデの恐怖

サンゴを守る勇者、保全活動

オニヒトデに囲まれた。どうする?

サンゴ保全活動を行いました、明日も予定中。
この活動は荒れてばっかりですが、今日は透明度20mでベタ凪ぎ。

海が綺麗な青色、黒潮が入ると急に水の色が青くなる
海が綺麗な青色、黒潮が入ると急に水の色が青くなる

一本目に横島断層と呼んでるポイントへ。
船に乗った瞬間、水が青い。

横島の浅い場所でオニヒトデを探す。サンゴ群生が続く岩だなは奥のほうまでびっしりとサンゴに覆われている
横島断層の景色

綺麗、なのは良い。
ずーーーーーーっと泳いでた、しんどい。

この日の目的は、サンゴ被度の測定と、食害生物の駆除目的。
サンゴ被度は、岩などサンゴが生息できる場所の面積を目視で計測して、その中で何パーセントサンゴが覆われてるかを「50%」みたいな形で記録する作業。

この作業が簡単なようで、簡単なのですが、15分間泳がないといけません。
世界レベルで計測方法が決まってるのです。
流れが強い中15分泳いで、その後流れに耐えながらオニヒトデなどを探して駆除。

大変。

人差し指より小さなサイズ、サンゴの子供「加入」です
加入 サンゴの子供です

これ、サンゴの子供です。
「加入」って言うらしい。これが沢山増えてくると、数年後はサンゴだらけ。

サンゴの加入が沢山増えています。横島の何もない砂地部分
加入が沢山増えてきた

小さいサンゴ「加入」が沢山。
数年間、気象条件が安定していれば増殖する。
なんて打算しても、実はこのエリアは台風の大きな波が地上に当たって、砂や泥だけでなく岩が転がってくる。「加入」が増えては無くなってを永遠と繰返しています。

なくなっても加入が増えるってことは、この海はまだ元気な証拠。
この日はオニヒトデは1匹だけ。
横島は良い状態に保たれてます。

鮮やかな赤色をしたオオトゲトサカが水面まで延びる岩肌を覆っている、とても綺麗なダイビングポイント、クロハエ
ダイナミックでソフトコーラルがとても綺麗

普段お客さんは連れて来れない場所。5号地クロハエ。
海域公園に5番目に指定されて、観光船でも船からこの場所をお見せしてます。
流れが速すぎるから、お客さんと一緒に入るのは怖い・・・のと、船が上手くアンカリングできる場所がないので、戻ってきたら船が無いなんてことにもなりそうでポイントとしては使っていません。が、この海を代表する場所のように綺麗なポイント。

イサキの群れがどんぱちどんぱち
どんぱちイサキ

イサキの群れに囲まれながら、オニヒトデを探す。
観光船から見えていたようで、彼らがいそうな場所は大体把握してます。

オニヒトデがサンゴの下に隠れているが、周りには食痕が広がる。
オニヒトデの食痕が良く分かる1枚

奥の方、白くなってるでしょ。
白いとこ(奥右)が一番最近に食べられた部分。
緑色のとこ(前左)は、食べられて時間が経ったせいでコケが生えた。
茶色部分(奥右)オニヒトデが隠れてるとこの上は、もっと時間が経った部分。

オニヒトデがつままれている
オニヒトデがつままれている!!!!!

証拠写真を撮りながら、退治してく。例年10固体くらい見つかっていたオニヒトデが今回は4固体だけ。ここも良い環境が維持できていそうです。

黒潮はとても青い。
綺麗

イサキの群れを見ながら帰る。明日もやるよー。

出張授業in船越小学校

船越小学校、出前授業。サンゴ保全と愛媛の海

出張授業です。
昨年は地元の中学校でサンゴの話をしましたが、今年は小学校へ。

話しをしてみて、色々と思うところはあるのですが、
同じことについて話しをするときに、人に合わせた話しをするのは大事だなと思います。

高橋が住む場所は簡単に言うと、過疎地域。
小学校3年生以上で6人しかいないので、皆一緒に授業を受けていました。

校長室へ!

こっそり校長室で隠し撮り。
ふふふ

愛南町の海の豊かさをテーマに、サンゴがそれを支えていること、温暖化と食害でそれが減っていること、海の仕組み、生態系のピラミッドのこととか。1時間半くらいで思いつくだけ話をしました。

「パーセント」でピンチ。

地球儀を持ちながら、海は地球の70パーセント。
その中で0.2パーセントがサンゴ群生地とか話をしても、へーって言う子、ハテナ??な子。
今考えると、小学校3年生で小数点なんてやってない…?

最終的には。「机で例えたらこれっぽっち」ってことで皆納得したけど、
そこにいたるまでに中々時間がかかった。

懐かしい雰囲気の小学校内
懐かしい雰囲気の小学校内

みんな喜んでくれたようにも思えたけれど、
やっぱり高学年の子の方が楽しそうにしてた。
もう少し簡単な言葉を、瞬間的に思いつけるように反省。

みんな素敵な絵も描いてくれてありがとう。
また会おう!

船越小学校の素敵な絵
サンゴ保全活動

サンゴを守る活動、オニヒトデの駆除

愛南町でサンゴを守る活動を行いました。
今日はとても不思議で心強いメンバー。

勇者達がオニヒトデを倒す日


サンゴ研究者 中地シュウさん
リトルブルーダイビング 田中総さん
DIVE愛南 田中翔さん
イサナダイビング 竹田じいさま
と私。

そう、しょう、しょう、しゅう

名前がややこいしい。

この日は目的がはっきりしていました。
塩子島にオニヒトデが大繁殖しているいるので、退治が追いつかないってことで、オニヒトデを倒す日でした。
5人の勇者が強敵に挑む日。

幻想的なオニヒトデ

何とも凄い、オニヒトデ。
始めにサンゴの被度調査、サンゴが育成できる場所にどの程度のサンゴ群生があるか、どんなサンゴが優勢で育っているか、オニヒトデなどの食害生物はどの程度いるかを、15分間泳いで確かめます。

15分泳いで、多い人は75匹を確認。

塩子島がピンチです。

一枚の写真に6枚以上写りこむオニヒトデの大発生

普通は食痕(サンゴが白くなっている画像左の部分)がある場所を探して、白部分のサンゴの下にいることが多いのです。

でも普通にのっぺりしてるのよね。

大発生する時は、昼間からサンゴを食べることが多くなるって話しも少し聞きました。

結局、2本潜って458匹。

5人、2時間で458匹はとてもまずいです。

基本的に、15分泳いで2-3固体が正常な範囲らしいです。
1匹が年間に食べるサンゴの量は10㎡。
それの400倍って考えると一瞬でサンゴがなくなります。

産卵前に駆除が出来てよかった。
もう一度、少し日を空けてから駆除しに行って経過を観察する必要がありそうです。


オニヒトデの駆除活動

愛媛でダイビング!とサンゴ保全活動、塩子島と横島

ダイビングも色々。
サンゴ保全活動の紹介です。
私高橋が環境省自然公園指導員に登録された経緯もこの活動、
愛南サンゴを守る会に参加させてもらったことから始まりました。

船の上で集合写真、オニヒトデを倒す勇者達。

いえい!
コレは去年の1月の活動写真。
気の知れた中で集まって、ボランティアも募集したりしてサンゴ保全へレッツゴー。

駆除活動の前には必ずこれ。道具をそろえて写真撮影。大きな鉄のはさみがないと、オニヒトデのとげが危ないのです。

道具も用意して、活動の写真を撮る!

愛媛の島、塩子島。その景色と保全活動

塩子島のサンゴが広がる風景。見渡す限りテーブルサンゴ。

愛媛の海には、まだまだこんなサンゴが沢山残っているのです。
ですが…。

オニヒトデを倒す勇者。酢酸を注射して海中でオニヒトデを駆除しています。

これ、オニヒトデ。
ここ5年間で爆発的に増えています。
増える周期があるらしいのですが、今がその周期の中で一番繁殖しているみたい。
どれくらい凄いのって…

オニヒトデの大群が攻めてくる!!

こんな感じ。
見ただけでも6枚、写真に写ってるでしょ。
写真だと見にくいのだけれど、画像の左側から右奥に向かって、
サンゴが枯れて、コケが生えた緑色の部分があります。
それがオニヒトデが食べながら歩いた痕です。
相当な面積がヒトデに食べられます。

この塩子島はテーブルサンゴの生息地として有名なのですが、
実はこのサンゴの奥に、歴史的に大事とされるサンゴが生息しています。
300年以上も生きてるサンゴがごろごろいるわけ。

江戸時代から生きてるのよ?
・・・ってことは、300年間サンゴの住める環境がだった証拠。
そんな考えで、歴史的に重要って話しです。

オニヒトデは酢酸を注射して倒します。
酢酸を注射してオニヒトデと戦うぜ!

1時間の駆除活動で100匹近い数が取れました。
それでも全然取りきれてない。
今年は塩子島と横島を重点的に活動をしようと計画しています。
参加希望があったら、問い合わせフォームからでも何でも良いので言って下さい。

愛媛の島、横島。保全活動メインのポイント。

横島断層は広い範囲でサンゴが広がるポイント。サンゴ保全活動の活動範囲にしています。

こっちが横島、ソフトコーラルの森。
どこまでもこれが続きます。
横島は何地点かダイビングポイントがありますが、ここは横島断層と呼んでる場所。
写真で奥にある、岩の棚。
断層みたいに、ずっと続いて、上にはハードコーラルが広がります。

岩の棚の中を覗くと、面白い魚が隠れてることが多くて、
オーバーハングになっている場所を潜ったり、
穴の中を照らして遊んだり、サンゴを全く見ないでダイビングするときも^^
勿論、ここもサンゴ保全活動の範囲に入れています。

イロカエルアンコウとオニヒトデの残骸

イロカエルアンコウ。
これ、遊んでるわけじゃないのよ?
しっかり写真見て!

おくの方に、戦ったオニヒトデが転がってるでしょ。
カエルアンコウは見つけたときめっちゃ嬉しいよね。

そんなことで、今年の活動もよろしくお願いします。
みなさんのご参加、お待ちしてます。
一番最初のイベントは6月22日のビーチクリーンになるかも!