サンゴ保全活動」カテゴリーアーカイブ

24名、一緒にダイビング。海中清掃と、サンゴ保全活動

今年で26年目、26回目の活動、無事に終了しました。
久しぶりに大人数で一斉に入ると楽しいね。
海の中は人が群れとった。

1本目は海中の清掃活動、2本目でサンゴ保全活動。
まずは開会式の様子から。

沢山^^。
スケジュールや、守ってほしいことの説明中です。

その陰では陸上作業が進んでいました。
ありがとさん!

わさわさっ、と海へ。
テレビ取材もありました。これ書いてる時にはもう流れてるって話。早い。
ローカルなのですが、見れる人は見たかも?

例年よりもごみが少なかったです。
良いことですね。
空き缶やプラスチック製品を拾って、40分くらいで戻ります。

2本目は鹿島に渡って、サンゴを食べる貝を駆除します。
見分けが付きにくいので、事前にどんな貝なのかを講習。

真面目に話しているふり。
机に置いてある写真が、サンゴを食べる貝です。

2本目のエントリー前。陸上で時間をチェック。

連日濁りがひどかったのですが、徐々に良くなってきました。

貝を取るふり。

ピンセットのテスト。

ダイビングを楽しむ3人。

皆さんの素晴らしい。

真面目にやったよ?

帰りの風景。
みんな楽しそう。

500匹くらいの貝、全て種類訳して数を数えて記録しています。
おお、真面目。

来年もやります。
参加したい方はぜひお声がけ下さいね。

サンゴ保全活動

ゴンサルーマモ、サンゴ保全活動だ

ゴンサルーマモ。愛南サンゴを守る協議会って組織でサンゴ保全活動を行ってます。
合言葉は?
ゴンサルーマモー

もともとはボランティア、海が好きなみんなで集まってた。
水産省が行うサンゴ保全事業とやることが同じで、7~8年前?頃から正式に、水産省の事業を請け負って活動しています。この日もいつものメンバーで活動です。

冬場に観光船で船から見せてる浅い場所。
大量の雨が降った後なので、可もなく不可もなく?そこそこの透明度でした。

シロガヤ君。
触っちゃだめよ。
ふさふさ触ると、かゆくてノイローゼ。

いつか話書いたけれど、シロガヤ・サンゴ・クラゲ・イソギンチャクは全部仲間。

イセエビ発見。

抜け殻でした^^結構大きいね。

なんか不思議な図。

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この日で、今年度の保全活動はお終い。
来年もやるので、興味があればいつでも声かけてね。

人手不足。
オニヒトデは不足してない。

ブフーーー

合言葉は?
ゴンサルーマモー

ジョーフィッシュ

水深18mジョーフィッシュで潜り納め

浅いでしょ、瀬ノ浜はよいポイントです。

さて年末まで潜る予定でしたが、明日は大荒れの予報。
一日前倒しで今年のダイビングを終えました。
多分ね。明日、潜るとか言わないよね?

定番のお神酒を捧げます。
来年の頭もやりますよー、これは一年のお礼です。

クイーーーーーーッ

前の日にはサンゴを守る活動へ。

船から見えてた白い箇所。
こうやってサンゴの隙間、特に裏側にオニヒトデが潜んでることが多いです。

死んだサンゴを割って、オニヒトデを引っ張りだす。
今年最後の活動でしたが、天候が穏やかな時に潜れてよかった。

日にちは偽造された日にちだよ。
本当は30日のダイビング。
せっかくだからと、気分だけ31日で潜り納めにしました。

それでは皆様、よいお年をお過ごしください。
来年もよろしくお願いします。

サンゴの白化、オニヒトデに食べられたあと

(オニヒトデと)サンゴとイソギンチャクとクラゲ

旅客船の定期検査がありました。
年に2回、備え付けの設備に異常がないか、法定書類に不備がないかなどの点検があります。
海自事務所、海保の皆さんが集まる日です。

そんな中、いつも船を停泊する桟橋を歩いていると奴がいた。

ダイナミックオニヒトデ
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一瞬で片づけに行きます。

最近、ホームビーチである瀬ノ浜にサンゴが増え始めています。
「加入」ってサンゴの子供が沢山。
そして沢山食われてました。ゆるさんぞ。

オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化1
オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化2
オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化3
オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化4

オニヒトデが移動したであろう「跡」が一直線に並んでた。
この食べられたサンゴ、水深5mから徐々に浅い場所へ続いていました。
自然の摂理なんだろうけどね。ちょいと困るよね。

黒潮が当たると水がきれい

水もきれいで透明度は20mくらい。

さて、今日の本題。
クラゲとイソギンチャクとサンゴ。
違いは?

色、形、大きさ。
どれも違うけど、実は中身がとっても似てる。
水中に浮かべばクラゲ、水底で生活するとイソギンチャクとかサンゴって呼ぶ。

子供はイソギンチャクで (に似た) 、クラゲになるやつもいるんだぞ。

さてサンゴはイソギンチャクと何が違うのっていうのが、
体内に骨を作るものをサンゴって呼ぶ。
骨格、骨片とか言います。

骨格を作るものが、硬いサンゴ。ハードコーラル。
骨片しか作らないものが、柔らかいサンゴ。ソフトコーラル。

図鑑を見るとき、分類を考えると面白いです。
刺胞動物門、花虫綱、六放サンゴ亜綱、イソギンチャク目 の~~~~。
イソギンチャクって六放サンゴ亜綱に分類されてる。
ほとんどサンゴじゃん?

分類学、界・門・網・目・科・属の種「~~」と分けていく。
昔は特定種・特定地区など、特定の範囲内で分類することが多かったものが
(情報拡散・共有が現在のように簡単ではなかったから?)
現在になって進化の過程も一緒に考えるようになって、
道筋がわかるように系統樹を作るらしい。

魚だと属ってあまり見ない気がする。
図鑑も属を飛ばしてスズメダイ科、ソラスズメダイ(種)。

一般生活と分類学で差があるところがわかりづらい。
普段、自分の判断に色・形は重要な要素だけど、分類上は些細な違い。
もっと違う部分を見るのよね。
(サンゴとかイソギンチャクでいえば、ポリプの形が六角形と八角形とか
 そんなの見てれるかーってので大きく分ける。)

最近になって実はこれが違ったとか、いっぱいあるらしくて、
サンゴ研究は進展する余地が沢山あるみたい。

古いサンゴの上に新しいサンゴが成長しています

古い死んだサンゴの上に、新しいサンゴが成長しています。
こんな状態が何層も、広範囲に続いた場所をサンゴ礁と呼ぶ。
瀬ノ浜がサンゴ礁になる時代には生きてないよ。

違う種類のサンゴが近くで成長中

今の写真の奥側には、小さなサンゴの子供「加入」が。

緑色のサンゴが増えてきた

人の目にきれいに映る緑色のサンゴも増えてきました。

恐ろしいクマノミ

帰りはリアルテラー。
クマノミに襲われながら、安全停止。
3分間耳元でガチガチやられる、すごくやだ。

ってことで、今日の活動はおしまい。
次は港でロープ清掃。の予定。

サンゴ保全、3日目。サンゴ守るぞ

守るぞー。

サンゴ保全活動。愛媛で活躍するダイビングインストラクターが沢山集まりました。

イントラ多い。
現地集合、勝手に解散。
上がった人から、ボートで待っててねスタイル。

バディ潜水を守りましょう。

レイシガイなどのサンゴを食べる食巻貝
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貝を沢山とりました、サンゴを食べる貝。
二本潜っておよそ600匹以上。

活動前には必ず水中で集合写真を

地味な作業だけど頑張るみんな。
浮上後にした貝の仕訳が一番しんどい。
みんな飽きてた。はっはっは

またやるよ?

巻貝を駆除するダイバーの様子

今年の成績的な話。(現時点で)

オニヒトデ 550くらい
貝 1000くらい

サンゴ被度は体感減りました。5%程減ったと思います。
ただ、統計学?って言うの?的には、10%の数字は誤差の範囲内ってことで、全体的に良い状態が保たれているってことです。

サンゴの小さい頃、加入と呼ばれるサンゴです

嬉しいのはこれ、「加入」。サンゴの子供がとても沢山生えてること。
瀬ノ浜のこの場所、大波が当たる場所なので大きくなったら壊れます。
ですが、海の状態が悪いとこの加入が出来ません。

人差し指大の大きさの加入が沢山有ります。

ね、この写真の中に、6個の加入があります。
割と広範囲でこんな状態なので、5年後位に綺麗なサンゴ群生が見れるかなー。

8年後に育ったサンゴは、波が当たってバキバキになるでしょう。
サンゴって雑草みたいなもので、私達が知らないだけで、色々な場所で同じことが起こっているそうな。

ハナヤサイサンゴが岩肌に沢山群生している瀬ノ浜の海

今年は残り6回程を予定しています。
参加できる方は是非ご参加をお願いします。

海中から見上げた水面が綺麗な、サンゴ群生豊かな岩。

サンゴ保全活動ログ カメクラ1.2

3連続、2日目はカメクラでのサンゴ保全活動。
愛媛県の南側向きの沿岸部、台風の大きな波が当たります。
サンゴがバラバラになることも多いのですが、上手く波の影になる場所、地形が理由で波のエネルギーが分散される場所など、サンゴの育成条件が揃うと、定着したサンゴが成長します。

南側の海で、そんな恵まれた場所の1つカメクラに行きました。
一昨年に台風被害が大きくて、昨年はオニヒトデが増えていたので、とても心配だった場所。

保全活動、ダイバーが水中で集まって、活動開始

作業開始、ゴー!

岩肌が見えている部分は、サンゴが生える可能性がある場所

こんな雰囲気の場所。岩が多いです。
が、これ全部、サンゴが付く可能性がある岩。

昔死んだサンゴの周りを、新しいサンゴが覆い初めています

右が昨年度に死んだサンゴ。
左のサンゴが取り込むように成長しています。
こうやって、サンゴ「礁」が出来上がる。
(ここのは礁には遠いけどね^^)

この地区で特徴的なソフトコーラル、オオトゲトサカが鮮やかな赤色を魅せてくれます

先に進むと、サンゴ群生エリアに到着です。
愛媛でもサンゴが群生しているって、意外と知られてないことらしい。

サンゴがオニヒトデに食べられた、新しい食痕

食われたぞー。
分かり易い「食痕」。

真新しいのは白、古くなると茶色。
もっと古いとコケとか他のサンゴが上に生える。
要するにこれがあると、そばにやつらがいる。

今年一番大きなオニヒトデ、体長50cm程はありました

でかい。50cmありました。
ピンセットの長さが40cm位。足りん。

この子達、一匹いると1年で10平方メートルのサンゴを食べる。
今年は600匹以上駆除しています。
600匹×10平方メートル

合計、一年で6000平方メートルのサンゴを守った?
サッカーの試合場、あれが7000平方メートル。
そりゃあサンゴも無くなるわけだ。

オニヒトデがサンゴを順番に食べていった痕。白く変色しています

まあひどい。
手前のサンゴ食べて、移動しながらどんどん食べていく。

サンゴを食べる貝もいます、これも駆除対象

サンゴを食べる貝も沢山発生している場所もある。
さっきのピンセットは、これを取る為に使います。
サンゴの間にいる子は取れないのよ。

エンタクミドリイシ、クシハダミドリイシなどのサンゴ群生が広がるポイント

台風の後で、徐々に成長しているサンゴ。
来年も大きくなると良いですね。

さあ明日もやるぞー。

オニヒトデの駆除

サンゴ保全活動 横島2号地

冬の間は保全活動が続きます、今日から3日間連続です。

1日目は横島、2日目に南側の海、3日目は瀬ノ浜を予定。
風の様子をみながら、いつも行き当たりばったりで行います。

サンゴ保全活動の為に用意された器材が沢山詰まれた船。

一応、ノルマみたいなものが存在していて、
合計10地点のサンゴ被度調査+食害生物の駆除を行います。
今年は、あと3地点の調査と、オニヒトデが気になる場所をチェックしていけばお終い。

そんな流れで、横島です。

横島のサンゴは今も綺麗です

綺麗。

まあでも奴らはいる。

オニヒトデに食べられた後は直にわかる

現場検証、犯人を追い詰める。

傍を探せば、オニヒトデがいます

この子。

この地点のみで換算すると、現時点で今年は36匹。
去年と数字は変わらないように感じますが、傍にある塩子島では500匹以上駆除しているので、爆発的に増えている今の状態はよろしくなさそう。

横島の浅い場所はとても綺麗

今日は2本とも横島周辺で駆除活動でした。
4名のダイバーで、合計14匹。
面積当たりで考えると、注意して見守らないといけないレベルのようです。

さあ、明日も頑張るぞー。

鹿島に群生する、鮮やかなイバラカンザシ

サンゴ保全活動 オニヒトデと食巻貝

国立公園、特別保護地域。サンゴ保全活動。
そんな場所に指定されて何十年と経過している場所でサンゴ保全活動を行います。

と言っても近年、正直サンゴはめちゃくちゃになりました。
昨年度の台風で、北西の風が40m、波の高さが5m近くあった。全て吹飛びました。
40mの風はどのくらいの物?ってのがこんな感じ。

瀬ノ浜前の小屋が台風の影響でひっくり返った。物が散乱して風の強さが想像できる
ずどーん

朝の職場の風景。

建物の中から、台風で吹飛んだ小屋の様子を見た写真。600kgの小屋が横に寝転んでいる
こてこて

600kgの小屋が吹飛びます。

台風の波は力がとても強いため、水深5m程の大きなサンゴは割れてしまう
ばきばき

海中もこんな感じ、波の力でサンゴが根元から折れます。
バキバキ。

徐々に再生する事を願いながら、現在どの程度成長しているのか?などを毎年記録。
今日の1本目は鹿島コーラルビーチ、国立公園特別保護地域に7番目に指定されたので別名7号地と呼ばれています。

黒潮の影響で、水がとても青い
水が綺麗だよ
黒潮が来たときは、透明度が20mを越えるときが多く、遠くにいるダイバーもしっかりと見える
とーくから撮影してみる
場所の名前が入ったプレートと一緒に写真撮影。記念撮影ではなく、後で証拠写真として使用します
左が私

今日も水が綺麗。透明度25mくらい。

サンゴの加入が、サンゴが死んだ場所に生え始めている
少しずつ再生

サンゴ礁って、サンゴが死んだ場所にサンゴが重なってできた地層の名称。
徐々にサンゴ礁ができて来た?
小さな「加入」(サンゴの子供)ができるとほっとします。

何年も続くサンゴ群生。鹿島コーラルビーチは夏場に海水浴を楽しむ旅行者が大勢いる為、この場所でスノーケリングも盛んになる
コーラルビーチだよ

鹿島コーラルビーチの水深1m程の場所。
この綺麗なサンゴはずっと生きてます。人気の場所のひとつ。

小さな固体のオニヒトデ、凡そ15cm程の子供を発見。
おにひとでがあらわれた

まあでも、あいつはいつもいる。
今日も発見オニヒトデ。サンゴが白くなってる場所が沢山ある。
悲しいね。

所々、サンゴが食べられた痕が白くなっている。
残念・・・

こんな感じ。
でも実はこれ、オニヒトデだけじゃなくて、小さな貝がサンゴを食べてます。

サンゴを食べてしまう貝を取り除きます
食巻貝「レイシガイ」色々種類はいるけど、レイシガイの仲間が多い
サンゴの間には指が入らないため、水中へピンセットを持ち込んで貝を取り除きます
ピンセットを使って貝を取り除くダイバー

場所によっては、オニヒトデよりも巻貝が深刻。
特別保護地域の指定地区、7号地コーラルビーチ(ここ)と2本目の瀬ノ浜も巻貝が沢山沸いています。集団で食べつくされると非常にまずい。

合計で、巻貝367匹オニヒトデ2匹を駆除して、サンゴの被度を測定して今日の活動はお終いです。

鹿島の桟橋先端には、体調30cm以上のグレが沢山群れている
ぐれがあらわれた

いつもダイビングポイントとして使っているこの場所。
桟橋わきにはグレが沢山。綺麗です。