月別アーカイブ: 2019年12月

ジョーフィッシュ

水深18mジョーフィッシュで潜り納め

浅いでしょ、瀬ノ浜はよいポイントです。

さて年末まで潜る予定でしたが、明日は大荒れの予報。
一日前倒しで今年のダイビングを終えました。
多分ね。明日、潜るとか言わないよね?

定番のお神酒を捧げます。
来年の頭もやりますよー、これは一年のお礼です。

クイーーーーーーッ

前の日にはサンゴを守る活動へ。

船から見えてた白い箇所。
こうやってサンゴの隙間、特に裏側にオニヒトデが潜んでることが多いです。

死んだサンゴを割って、オニヒトデを引っ張りだす。
今年最後の活動でしたが、天候が穏やかな時に潜れてよかった。

日にちは偽造された日にちだよ。
本当は30日のダイビング。
せっかくだからと、気分だけ31日で潜り納めにしました。

それでは皆様、よいお年をお過ごしください。
来年もよろしくお願いします。

サンゴの白化減少

サンゴ白化後のミツハエ、ファンダイビング

2018年の豪雨災害、サンゴが白化したときの写真。
こんな状態になってから、ダイビングポイントとして全く使わなかったけど
1年以上経過して、気になったので遊びに行きました。

2018年、四国西南部の豪雨災害で白化したサンゴ
2018 去年の白化写真

去年の写真を見てると、こんなサンゴあったっけ?って思います。
さて今年は・・・

2018年の豪雨災害の影響を受けて、一斉に白化したサンゴ。一年以上たって、完全にガレキの山となりました
2019サンゴのガレキ

ガレキの山です。
すべてきれいに死んでますね。
写真の奥のほうに白くなった場所、近寄るといつものパターン。

オニヒトデがサンゴを食べる様子

ちーん。
サンゴを食べまくってますね。

トゲトサカと、クシハダミドリイシの子供が育っています

サンゴが死んだあとに、新しいサンゴが増えていたのが印象的です。
来年後半には、人の目に綺麗に映るようになりそう。
台風が来ないことを祈ります。

ナンヨウイボヤギ

所々白いサンゴがあるのが気になるけれど、深い場所もナンヨウイボヤギが増えています。
写真の枝みたいな黒っぽいやつ。サンゴです。
少し前まで「ナンヨウキサンゴ」と憶えていたのですが、
実は「キサンゴ」科の「ナンヨウイボヤギ」って種類だそうです。

黒潮の影響を受けて、透明度がとても良い海中の様子

今日も水がきれい。
水温は20.5度。快適です。

ピンボケウミウシもいました。

ちーん

二本目はコケザキで魚に囲まれて帰ってきた。
イシダイの群れがすごい。
カメとか伊勢エビとか、タテキンの幼魚もいたけど、何も写真撮ってない。

お客さんと一緒にぼーっと泳いできました。
海の中はいいね。

TV取材と中泊湾内ロープ掃除

今日はテレビ撮影。〇〇ポン。
年明けに放送予定です。
見てね。

ちょっと前の話。
ダイビングクラブ、イサナの総会終わりました。
大下さんの美味しいものと、ピザとブリ食べました。

食べるの夢中、写真はない。いつものパターンだ。

・・・

昨日の話。
中泊の作業ダイビング、大ごとではないけれど、
ロープに何か引っかかってないか見てほしいってこと。どぼーん。

水底に固定された滑車にロープが通してあって、
陸地から引っ張ると、船だけ陸地から離せる仕組みにしている人が多いです。
コンクリートブロックは、設置したときに余ったやつ。きっと。

この作業自体は何てことありませんでした。
ロープはきれいで何もひっかかってない。
ねじれが原因で、引っ張りにくかったみたい。

これが問題、岩。

どけて欲しいとのこと。
岩がそばにあると、水中でロープがすれて切れるのです。
海が荒れた時に切れると、船が陸地にガンガン当たります。

笑うしかないので、そうなる前にどうにかします。

重いよ?これ

一番最後、海から上がった時に
「おーいこれも動かして~」違う漁師様からのご依頼です。

うふふふ。
重いんだ。あれ

湾内って使わなくなったロープがかなり放置されてます。
そんなのを切って陸上にあげたり、からまないように結ぶ。

砂埃をあげてモクモクしてたらカマスが来た。
うまそう。

たまに何も見えなくなる。
砂が落ちるまでぼーっとする。

船の係留には沢山のロープを使います。
風の方向次第で船が大きく揺れるので、いろんな方向からロープを張る。

だから湾内ってこうなります。
上から横から、そこら中ロープだらけ。

もう年末ですね。
年末・年明けダイビングも予定しています。
のんびりと来年を迎えましょ。

サンゴの白化、オニヒトデに食べられたあと

(オニヒトデと)サンゴとイソギンチャクとクラゲ

旅客船の定期検査がありました。
年に2回、備え付けの設備に異常がないか、法定書類に不備がないかなどの点検があります。
海自事務所、海保の皆さんが集まる日です。

そんな中、いつも船を停泊する桟橋を歩いていると奴がいた。

ダイナミックオニヒトデ
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

一瞬で片づけに行きます。

最近、ホームビーチである瀬ノ浜にサンゴが増え始めています。
「加入」ってサンゴの子供が沢山。
そして沢山食われてました。ゆるさんぞ。

オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化1
オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化2
オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化3
オニヒトデが食べた後のサンゴ。白化4

オニヒトデが移動したであろう「跡」が一直線に並んでた。
この食べられたサンゴ、水深5mから徐々に浅い場所へ続いていました。
自然の摂理なんだろうけどね。ちょいと困るよね。

黒潮が当たると水がきれい

水もきれいで透明度は20mくらい。

さて、今日の本題。
クラゲとイソギンチャクとサンゴ。
違いは?

色、形、大きさ。
どれも違うけど、実は中身がとっても似てる。
水中に浮かべばクラゲ、水底で生活するとイソギンチャクとかサンゴって呼ぶ。

子供はイソギンチャクで (に似た) 、クラゲになるやつもいるんだぞ。

さてサンゴはイソギンチャクと何が違うのっていうのが、
体内に骨を作るものをサンゴって呼ぶ。
骨格、骨片とか言います。

骨格を作るものが、硬いサンゴ。ハードコーラル。
骨片しか作らないものが、柔らかいサンゴ。ソフトコーラル。

図鑑を見るとき、分類を考えると面白いです。
刺胞動物門、花虫綱、六放サンゴ亜綱、イソギンチャク目 の~~~~。
イソギンチャクって六放サンゴ亜綱に分類されてる。
ほとんどサンゴじゃん?

分類学、界・門・網・目・科・属の種「~~」と分けていく。
昔は特定種・特定地区など、特定の範囲内で分類することが多かったものが
(情報拡散・共有が現在のように簡単ではなかったから?)
現在になって進化の過程も一緒に考えるようになって、
道筋がわかるように系統樹を作るらしい。

魚だと属ってあまり見ない気がする。
図鑑も属を飛ばしてスズメダイ科、ソラスズメダイ(種)。

一般生活と分類学で差があるところがわかりづらい。
普段、自分の判断に色・形は重要な要素だけど、分類上は些細な違い。
もっと違う部分を見るのよね。
(サンゴとかイソギンチャクでいえば、ポリプの形が六角形と八角形とか
 そんなの見てれるかーってので大きく分ける。)

最近になって実はこれが違ったとか、いっぱいあるらしくて、
サンゴ研究は進展する余地が沢山あるみたい。

古いサンゴの上に新しいサンゴが成長しています

古い死んだサンゴの上に、新しいサンゴが成長しています。
こんな状態が何層も、広範囲に続いた場所をサンゴ礁と呼ぶ。
瀬ノ浜がサンゴ礁になる時代には生きてないよ。

違う種類のサンゴが近くで成長中

今の写真の奥側には、小さなサンゴの子供「加入」が。

緑色のサンゴが増えてきた

人の目にきれいに映る緑色のサンゴも増えてきました。

恐ろしいクマノミ

帰りはリアルテラー。
クマノミに襲われながら、安全停止。
3分間耳元でガチガチやられる、すごくやだ。

ってことで、今日の活動はおしまい。
次は港でロープ清掃。の予定。

フリー潜行、ロープを使わない潜行方法

ダイビングのフリー潜行、ロープを使わない潜行方法

潜行ロープ無しで潜る。やり方を整理すれば、とても簡単。
とても簡単だけど、細かいことを話すと説明が長くなる。
だからOWではちゃんと教えない人も多いのかもなー、と思うことが多いことをまとめておきます。

潜行方法で大事なことは
【落下を止める】
【耳抜き】
【落下】の繰り返し。
最後はひざをつかない。フィン先で着底。

1.息を吸えば止まる。
2.耳抜き。
3.息を吐けば沈みます。

↑着底まで繰り返し。

簡単だけど大事。覚えておいてくださいな。

▼このページの内容▼(ページ内リンク)

大雑把・フリー潜行全体の流れ

ダイビングのフリー潜行で大事なことは、浮力調整と耳抜きを常に行うこと。水面での潜行準備は、まず耳抜き。BCの空気を抜いて、息を吐き切ると沈みます。潜行直後に体を寝かせて、水の抵抗を受けることで、落下のスピードをコントロール。最後の着底は膝をつかない、フィンの先からゆっくりと着底する。
フリー潜行、大体の流れ

最初に全体をばっと説明します。その後で細かいこと。

1.準備

「水面で」耳抜きを一回。
BCの空気抜いて、息を吐くと沈む。

2.潜行直後のワンポイント

必ず前傾。体を前に倒す!
(なれたらどんな姿勢でもOK、最初は基礎です。)

3.潜行

⇩潜行・落ちてく
①吸うと「止まる」
②耳抜き
③吐くと「沈む」

この①~③の繰り返しです。
吸っても止まらないときはBCに空気を入れます。

1.準備

①「水面で」耳抜きを一回します。

水面付近が一番、圧力の影響を受けるからです。(語弊あるけど無視してね)

潜った直後、50cmとか1m。
鼓膜が一番へこみ易い水深です。

水圧の影響をたくさん受けた後で、耳抜きをするのは力がいる。
耳によくない。
なので【潜る前】、水面で耳抜きをしてから潜行。

体積変化が大きな浅い場所、潜る直前に水面で耳抜きをすることで、鼓膜を外側へ膨らませることができます。潜ったらそれがもとに戻ってから、内側へへこみ始める。痛みを感じるところまで、ワンテンポ遅らせることができるので、耳抜きを失敗しにくいです。

鼓膜を外側に膨らませて潜れば、潜行後に普段通りに戻って、へこみ始める。
圧力の影響が大きい潜行直後。
先に水面で耳抜きすると余裕ができるのです。

②BCから空気を抜いて、息を吐き切る。【沈む】

覚えておくのは3つ。

  • インフレーターホースから手を離さない
    空気調節はいつでもできるように
  • オーバーウエイトを警戒 空気抜くのは少しずつ
    意図しない潜行は、鼓膜を痛めるよ
  • 息はしっかり吐き切って!

インフレーターホースは、潜行中に何度か操作します。
深ければ深いほど操作する回数は多くなる。
慣れないうちは着底まで、ずっと持ってればよいのです。

空気をいっぺんに抜いて、がばっと沈みそうになっても、慌てず空気を入れることもできる。そんな意味でもインフレーターホースは持っておくとよいです。

特に重要なのは、息を吐き切ること。
ぜーはーぜーはー言ってると、沈まない。
息を吐ききってから、しばらく吸わないとうまくいく。
ちなみに、オーバーウエイトの場合は、BCの空気抜いた瞬間にサッと沈み始めるので、ウエイトの調整には気を付けて下さい。

水面で耳抜きして、BCから空気抜いて、息を吐き切る。
次のステップへ。

2.潜行の姿勢

最初は基礎【姿勢は前傾】。
潜行スピードを抑えられる、姿勢の維持が楽なためです。

体で抵抗を受ければ、潜行スピードが遅くなります。
この後出てくる【止まる・耳抜き・潜行】の手順をゆっくり行う時間ができる。
なので、なれるまで、水中へ沈み始めたらすぐに【体を前に倒す】。

タンクの重みで、背中から落ちる方がいますので、それも防止できます。

素早く潜行したい時などは、体の抵抗をなくすように縦に潜ったりしますので、
慣れないうちの基本形だと思っていて下さい。

3.潜行

落下スピードをコントロールする。
できないと、鼓膜にダメージ・着底時に刺されるなど、よくないことばかり。
この項目がとても大事です。

ちょいと復習します。
息を吸って、肺を膨らませると浮く
息を吐いて、肺をしぼませると沈む
基本的な、肺を使った浮力コントロール。

それを覚えておいて、潜行方法。

【落下を止める】
【耳抜き】
【落下】の繰り返し。
最後はひざをつかない。フィン先で着底。

やることは簡単。

息を吸えば止まる。
耳抜きをする。
息を吐けば沈みます。

さあ繰り返し。

息を吸えば止まります。
耳抜きします。
息を吐けば沈みます。

繰り返すだけ。簡単でしょ。

上の動作に【BCに空気を入れる】ってのが入る。

沈めば沈むほど、ウエットスーツの浮力はなくなる。浮かなくなる。
2m潜れば、息を吸っても止まらない
BCに空気を入れて下さい。

なので正確には…

  1. 吸って【止める】
  2. (必要ならBCに空気入れる)
  3. 耳抜き
  4. 吐いて【沈む】

止めて、耳抜いて、沈んでの繰り返しです。
説明は長いけど、理解すると単純で簡単。

これで、下向きにフィンを蹴ることなく、
着底するときには中性浮力を取れた状態で着底できます。
息を切らさない楽な潜行、そのあとも楽です。

最後着底するときは、ドスンって膝をつけないように。
膝が付いたら、BCに空気が足りてないのです。
(ただ、膝つけると楽なことも多いので、
 安全を確認してから、BCの空気を少し抜いて膝をつけるように。)

ダイビング中、常に中性浮力が基本です。