いつもの窓掃除+船全体の掃除。
結構しんどいです。
でも陸上の作業よりダイビングで水中作業の方が楽。
この作業を水中でなく陸上作業にすると、
木の棒の先に鉄が付いた道具で、
永遠と船をガシガシ引っかく作業になります。
腰が痛いのよ。
なのでいつも、水中で行ってから船を陸揚げして色々作業するわけ。
船の作業内容
船の作業って、海に係わらない方には全く分からんですよね。
高橋もこちらに引越ししてくるまで知りませんでした。
要点をまとめると・・・
- 船底に付いたカキを落とす
- 船底塗料を塗る
- プロペラ周りのお掃除と、コーティング剤を塗る
- 防食亜鉛の交換
- その他、陸揚げしないと出来ない作業(コレは殆ど無い)
今日は1.2.4作業を紹介。
1.最初の作業 船底カキ落とし
停泊中のガイヤナ(奥)、桟橋の下を潜って掃除に船底塗料ってのを塗るために、カキを落として高圧洗浄をするのです。
これやらないと、燃費が落ちて、船が遅くなって最悪です。
冒頭で言ってたけど、陸でやると大変。
船は背が高いのではしごが必要だし、船底磨きは腰をかがめないといけないから。
そこで、海に潜れるのでダイビング作業にしてしまってます。
BC(空気を入れる浮きぶくろ)に沢山空気を入れて、
船の底にビターっと逆さに張りついて、永遠と軍手で磨きます。
タオルで磨くみたいに、両手にはめた軍手で磨くと結構落ちる。
かたーくこびり付いた汚れはスクレイパーって道具でがしがし落とします。

そこそこ濁ってます、透視度8mくらい?水温は19度。水深3mも無い位で作業します。

作業途中に遊ぶのも面白い。
漁師さんのぶら下げてる大きなかご。中に大量のアジが入ってます。
3m位の円形の筒。結構大きいのです。
2と4 船底塗料と防食亜鉛

冒頭に出てきた写真。
これ、亜鉛の板です。
船には絶対についてます。
これないとどうなるかって言うと、鉄の船なら船に穴が開く。
プロペラ周りのこれが無いと、葉っぱの虫食いみたい、プロペラに穴があきます。
詳しい仕組みは興味があれば、「防食亜鉛」で調べてみて下さい。
簡単に言うと、水中では電飾を起こしやすい物質から先に電飾をおこします。
さび易いものをそばに置いとけば、それからさびて、周りの鉄はさびないって意味です。
不思議でしょ?
考えた人凄い。

適当な間隔で船に付けられてます。
これもだいぶ溶けてますね。陸揚げした時に交換です。
この写真の青い壁が緑色の部分、コケがつき始めているので、落とす!
軍手を両手に装着。あたり一面こすりつくします。
陸に上げたら、高圧洗浄して、この青いペンキを塗って、やることやっておしまい。
青いペンキは普通のペンキではなくて、船底塗料と言います。
大体、青か赤。
水に少しずつ溶ける成分で、生物が回りに付着しにくくなってます。
さあ、次回のドックは明後日。
陸揚げ作業も紹介しますよー。
次の作業、陸揚げはこちらです!