ダイビングのお仕事(作業)」カテゴリーアーカイブ

作業潜水 中泊、渡船屋さんのロープ

ということで、いつも通り電話がかかってきます。
「ロープ切れたでっ!」

はい、行きましょう。

高橋の住んでいる町は渡船屋さんの町。
沢山、格好ええ船が停泊してます。
今日はシバさんのとこ。

船上でロープにチェーンを装着、水中へ落とす。物を回収。
後はとうふ=コンクリートの塊に結び付ける「だけ」です。
…「だけ」^^

チェーン重いんじゃ。
6mもあると、重いんじゃ。
透明度悪いと、何も見えんのじゃ。

本職の作業潜水を行っている方は大変だよね。
私は軽作業(主に知り合いのみ)を受けるので、楽な方。

これが「とうふ」。
頭の上にタイヤを埋め込んであります。
ロープ掛けて、船まで伸ばせば係留できるよって話。

水深18m程の場所にありました、重いチェーンを引きずりながら歩いて到着。
フィンは要らんかったね。

ちゃんとねじ込んで、ピンが回らないように針金を。

使用してないとうふ、他の船のロープ・チェーンが
入り乱れてる湾内の深い場所。
およそ15m地点です。

安全停止しながら、魚観察。

大きな石鯛。いたる所に隠された秘宝。
腹が減ったらこれを食べよう。

長浜渡船

作業潜水。Newダイビングポイント、ハウス長浜

渡船の桟橋をロープで固定。最近になって右に左に動くので、水中の様子を見てほしいとのこと。
1.2本ロープが切れてるんじゃないかって言われたので、張り直しです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

渡船屋さんの桟橋下。手前の袋はカキが入ってた。うまそう。
市場に出荷前の魚とか、魚釣りの餌とか、いろんな物を吊るしています。
今回の問題は、桟橋からつながってるロープ類。

写真手前4本と中間2本、一番奥に3本のロープで固定されています。
が、9本のうち、6本切れてた。
^-^ゼンメツダー

そりゃ風で動くよね。

この日も水が綺麗。まずは浅い場所、水深5mの範囲ですべてロープを結びなおします。
チェーンつないだり、色々。

こんな感じで新しいロープも追加して、浅い場所は無事に完了。
意外と時間がかかる。潜水時間見てたら既に1時間ほど経過してた。

ちょっと休んで次は水深20mへ、と思っていたらこの日は用事があるようで、深場は次の日へ回すことに。

この日の朝、観光船の大きな船がプロペラに太いロープ巻いてしまって動けなくなってた。
桟橋作業の前に外そうとしたけど取れないので、後回しにしてた。巻き付いたロープを切りに、このまま中泊へ移動。

観光船の隣に自分の船が停泊しているので、そこからエントリーすることが多いです。
いるんだよね。

でかーい。

観光船のロープはのこぎりで頑張って切りました。
んで、そのまま次の作業。
この日はとっても詰め込みダイビング。

数日前に沖で拾ったアンカー。まだまだ使えるよ。
これにコンクリート括り付けて、アンカーロープを引っ張って船まで。
台風対策で、海が時化そうなときに固定する為のロープです。

チェーンを通して、船から引っ張られた時に簡単に持ち上がらないようにしてから、
一番先にロープを通して船まで伸ばします。
フィンは脱いだ方が楽ですが、これでドライに穴空いた。
ムキー

次は陸上作業。

このチェーンがステンレスじゃないので錆びるのよ。
1個30キロくらい?の2連タイヤを船にあげて、グラインダーって工具でチェーンを切る。
ステンレスチェーンを通して吊るす。

しんどい。

これで錆びないよ。

もう一列、船の後ろ側に。
地上でつなげて、いっぺんに落とす。

素晴らしい。

次の日に、20mのロープを結びに行って色々とおしまい。

漁師さんがクレーンを使ってコンクリの塊落としてる。
それにチェーンを巻き付けてロープ引っ張れば、とっても頑丈なアンカーになるのね。

ちなみに、この桟橋生き物が沢山です。
イサキの群れとブリとか。イシダイ、クロダイ、ヒラスズキ。浅場にウメイロ(もどき?)の群れがいて、15m付近にアカオビハナダイと、スミレナガハナダイ(多分)も。
ポイントとしては少し弱いのですが、何かの時に使えそうな場所。

長浜渡船さんの桟橋下。ハウス長浜。
いつかゲストさん連れて遊びに行きます。

レギュレーターの天ぷら

塩漬け4年、レギュを天ぷらに。オーバーホール

今日のご飯はレギュの天ぷらよ。

・・・

今年で5年目、長いことオーバーホールしてないレギュレーターを掃除してきました。
オーバーホールはちゃんとやろ^^

松山にあるオーバーホールルーム。
香さん、じい様と一緒に洗浄します。
オーバーホールって何するの?って、「分解」「洗浄」「交換」「組立&調整」の作業をするだけ。

定期的にやらないと、腐食して分解できない ⇒ 買換えコースへ。
4年の間、連続使用したレギュレーター。
買換えコースへを夢見ながら、オーバーホールです。

メーカーに頼んだKITでゴム類を交換。

バラバラにします。
万力で挟んで、バットで殴ります。
良い子はマネしない。ネジがあるぞ。

天ぷらの準備。

ぐつぐつぐつー

超音波洗浄機、めがね屋さんにあるやつ。
汚れが落ちてピカピカよ。
専用の洗浄液が油みたいな色なの。

あとはゴム類をはめる、組み立てる。
ガチャガチャっと。
余った部品はポケットへ入れます。

・・・

実際はとても丁寧。
説明書は横に置いて、部品を外した順番に並べます。
部品を交換するごとに古い部品をいらない袋へ。確認しながら作業が大事。

直径1cmのOリング。空気が漏れないよう、金属の隙間へ嵌る用途が多い。
黒いゴム、一周カラーリングしてあるのは、色によってゴムの硬さが違う。

高圧部分のリング、柔らかいと空気が漏れる。
同じ大きさのOリングは何個もあるので、慣れてる人も間違えやすい部品。
これがサービスマニュアルを横に置いておく理由、注意が沢山書いてあります。

メーカーや型番によって使ってる部品が様々だから大変だね。

空気漏れないかとか、中圧に送る空気の圧力を調整してお終い。

ほとんど毎日使ってるレギュだったので、4年連続使用でも問題なく綺麗でした。
でも!
使う機会が少ないオクトは、ちゃんと汚れてた。錆とかでじゃりじゃり。
通常の用途で使う場合はちゃんとオーバーホールしましょう。

楽しいぞ?潜水作業、中泊

3連タイヤでGO、GO。

桟橋に船を係留しとくと風が当たって、陸に船がガンガンぶつかる。
衝撃吸収する防舷材を入れずに一晩放置すると、船が潜水艦になるよ。
防舷材は売ってますが、高い。

使い勝手が良く、安く済ませられるタイヤを使います。
真ん中にチェーンを通して吊るすと、とても良い防舷材。

でも長いこと使うとチェーンが腐る、タイヤが海に落ちる。
今日はそれを拾って、直します。

我が家、中泊港

よく見ると、右側の岸壁にタイヤと黄色の防舷材が吊るされてる。
以前の方が使っていた物をそのまま拝借したのですが、素材が鉄のチェーンはすぐに腐る。
大体、2年半で交換するイメージ。

折角なので、ステンレスへ交換しようってことで、三本あるうちの1本を直して、海に沈んだタイヤをサルベージまでで、今日の作業を一旦終えます。

と思ったら、左前に泊まってる小型の船の漁師さんから、
いろいろ直してほしいって言われました。
うふふ

いろいろ

いろいろの塊。
いろいろ直します。
少し前の大風の影響でアンカーが外れたり、ロープが切れたりしたもの。

この前の風で、近場の港では船が3隻も沈んだらしい。
朝来たら自分の船が潜水艦になってるのは辛い、おかしな所は自分でこまめに管理。
(を頼まれた^^)

ここも鉄のチェーン。
はりがねはステンレスで全然さびない。
チェーンは切れてました。叩くと割れるくらいの強度しかなかったです。

反対岸にロープ取りに泳いだり、浮いたり沈んだり。
何やかんや、80分位潜ってた。

おっちゃん。メインの作業よりこっちの方が長かったよ。ふふふ

メインの作業へ移ります。
と、これは次回交換を予定してるタイヤ君。こんな感じにくっ付けます。
まだ大丈夫だけど、だんだん錆びて腐り落ちそう。

交換したチェーンはボロボロです。
この後、タイヤは無事にサルベージして、
他の場所でくみ上げてきた新しいチェーンを取り付けて終了。
ちょいと重かったけど、10分程で交換できます。

さあ、あとは前と後ろの2本を交換。
安心して夏を迎えましょ。

年始のダイビング

年明けのおまじない、冬場の制作活動

さあ年が明けました、決算もあるので年始はとても忙しい。
事業組合の決算は12月末で閉めて、1月末までに税務署へ法定調書を提出。
意外と時間は短いよね、んで確定申告が2月。

んーーーーーーーー!!

年始のおまじない

今年はワンカップ大関に戻りました。去年は鹿島でフォアローゼス。
今年一年も安全に潜りましょ。

かーーーーっ

・・・  ^^

真面目にお神酒を捧げる。えらい

イサナのブログにも書いたけど、年明け早々トラブルばかり。

元旦のパンク。
その後、バッテリー上がった。
ヘッドライトバルブも寿命で交換。
沖から帰るときに、船の舵が壊れる。
光回線がカラスで断線。

今年もいい感じだね。

さて、何してるのって聞かれること多いこの時期。
暇そうな冬がとても大切なのです。
夏の準備はこの時期に。
広告とか、お土産とかホームぺージ制作や契約関係。

まずは今期に依頼された、ダイビング作業。

船の係留に使うロープは沖にコンクリートの塊を沈めて、そこから結びます。
中泊港の水深20mくらいの場所。
沢山ロープが沈んでいました。

陸上でロープの準備して、それを海底に持ってく。
シャックル(画像の鉄のやつ)はネジがついてて回せば外せるので
チェーンなどの連結にとてもよく使います。

大事なのが「回り止め」
画像真ん中・下の針金。
これしないと少しずつ回って、長年使うと抜け落ちます。

作業自体は5分くらい。簡単。
今度もう一度チェーンを延長するために潜っておしまいです。

ダイビング以外でよくやるのが工作。
瀬ノ浜のダイビング小屋とか、大体自分で作ってます。

設計図作って、工作。

瀬ノ浜の受付カウンター、できたよ!

色々散らかってるのは、次の電気工作。
ナイトダイビングのために、
船を夜間航行可能にしたくて色々作ってます。

船の夜間航行は、海上衝突予防法で色々決められてることが多いです。
ライトは独立してオンオフできるのも条件の一つ。
スイッチの作成が必要。

配線がねー。理解するまで大変だったよ?
んで問題発生。

製造工程で間違えた???
カタログ表記と違う電子部品がついてるんだよね。^^

電気が流れすぎたら電気が止まるスイッチを購入したのです。

その安全装置。
予定した電流の倍くらいで、やっと止まるようにな部品がついてる。
要するに、危ない。

さすが〇mazonの海外輸入商品。
これ、本気で船が燃えるので気を付けて下さい。

配線太くすれば火災も起きないのですが、すでに購入しまっていたので
ヒューズを付けてごまかすことに。

ヒューズ(画像、手に持った上側の菅。下はケース)って、
菅の中に入ってる芯を伝って通電してるやつ。
電気が流れすぎると切れて、物理的に電気が流れなくなる安全装置。

あとは船の工事をして検査を受ければ完成です。
検査も色々な規定があるのです。

レーダーリフレクター。(ただのアルミ板)
法定備品で必要、レーダーの電波をよく反射するようになっています。
小さな船が夜間航行しても見落とさないように。

アルミの板、3万円 ^^
〇〇工業「ソンナハナシガアルカー」で売ると売れるんじゃない?

繁忙期に向けて準備しましょ。

TV取材と中泊湾内ロープ掃除

今日はテレビ撮影。〇〇ポン。
年明けに放送予定です。
見てね。

ちょっと前の話。
ダイビングクラブ、イサナの総会終わりました。
大下さんの美味しいものと、ピザとブリ食べました。

食べるの夢中、写真はない。いつものパターンだ。

・・・

昨日の話。
中泊の作業ダイビング、大ごとではないけれど、
ロープに何か引っかかってないか見てほしいってこと。どぼーん。

水底に固定された滑車にロープが通してあって、
陸地から引っ張ると、船だけ陸地から離せる仕組みにしている人が多いです。
コンクリートブロックは、設置したときに余ったやつ。きっと。

この作業自体は何てことありませんでした。
ロープはきれいで何もひっかかってない。
ねじれが原因で、引っ張りにくかったみたい。

これが問題、岩。

どけて欲しいとのこと。
岩がそばにあると、水中でロープがすれて切れるのです。
海が荒れた時に切れると、船が陸地にガンガン当たります。

笑うしかないので、そうなる前にどうにかします。

重いよ?これ

一番最後、海から上がった時に
「おーいこれも動かして~」違う漁師様からのご依頼です。

うふふふ。
重いんだ。あれ

湾内って使わなくなったロープがかなり放置されてます。
そんなのを切って陸上にあげたり、からまないように結ぶ。

砂埃をあげてモクモクしてたらカマスが来た。
うまそう。

たまに何も見えなくなる。
砂が落ちるまでぼーっとする。

船の係留には沢山のロープを使います。
風の方向次第で船が大きく揺れるので、いろんな方向からロープを張る。

だから湾内ってこうなります。
上から横から、そこら中ロープだらけ。

もう年末ですね。
年末・年明けダイビングも予定しています。
のんびりと来年を迎えましょ。

桟橋の撤去作業で水中作業をするダイバー

作業ダイビング 桟橋はしご撤去

無人島鹿島の桟橋、はしごの撤去作業に行きました。
予定では9月半ばに終える約束?になってる。
予定は未定、イエス・セーフティ。

瀬ノ浜桟橋に停泊中のガイヤナを見ながら作業ダイビングの現場に向かう
がいやな

ありがたいことですが、10月終わりになって予約がひと段落。
運よく海が凪ぐ予報が出ていたので前日に急遽計画。
合言葉はセーフティ。

鹿島桟橋が今日の作業ダイビング現場。シーウォーカーで使った足場がまだ残っている為、これらを撤去する必要がある
シーウォーカーの足場、これを撤去します

撤去は割と簡単。体力勝負。
インパクトドライバーで、地上部分のねじを外して持ち上げる役と、
水中で自力でねじを外す役に別れて作業。

インパクトって便利よ。雑な説明で電動ドライバーみたいなやつ。
船周りのこととか、工事とかで使うこと多いので、MAKITAの充電式が便利。

潜水作業中のダイバーが陸上の様子を見るために顔を出している
単管パイプを外しながら、水面に顔を出すじいさま

じいさまが潜る役をします。
陸上の方が辛いと彼は知っている。
やるじゃん。

水中でしっかり組まれた単管パイプを外していきます
がっしり!組まれた足場。

こんなのをどんどん撤去します。

小さなタコが住処にしていた為、海へ返してあげます
タコ・タコ・タコ

後で聞いた話、水中にタコがいたらしい。
足場を陸上に上げたときに、子供のタコが沢山入っていました。
タコツボの原理ね。海へ返します。

単管パイプを運び続ける69歳のじいさま。
インフィニティ・じいさま

半分以上片付けた後。
工事屋さん(本業にされてる方々)は大変。
はしごが1個20kgくらいはあるかなー。

撤去後の完成写真では、はしごが完全に撤去された様子が記録されている
桟橋が綺麗、撤去完了

最後に完成写真を撮ったら完了。
今日はこれでは終らない、次の現場へ。

作業ダイビング二番目の現場へ
ここで潜るぞー

うちの前、中泊湾内です。
9月の台風で、写真右端の船ユメカイナの屋根が飛びました。
落ちてます。拾ってくれって話しです。

これも1枚20kg

ばらばらになって割れた物もあって、全ては見つからず。
見つけた奴だけ持って帰って、今日の作業はお終い!

シーズンが終りましたね。
冬は貸切が多いですよー。
ドライを持ってる方は是非遊びに来て下さいな。

潜水作業4時間、船舶ドック

ゆれにゆれた?水中4時間。
風波は無かった。けど、小刻みな波がずっと来てた。

針に糸を通すとき、ゆれると腹立つでしょ?

あんな感じです。

いつもの桟橋に停泊中のガイヤナ。
これを一生懸命磨く。
これでも船が小さいから簡単なんです。

とか思ってたら、今回は付着物が多くて大変でした。甘く見てたよ。

陸上から目視で、何となく見えてたのよね。キタナーイ
上の写真じゃ分からんので、実際はこんな感じ。

これが作業面積の40分の1くらい?
カイメンと、なんて言うのこれ、ソウメンカキとか呼んでるやつが沢山。

ざっくりいれて
全部落とす

大体はスクレーパー(上のお好み焼き焼くやつ 笑)でごっそり落としてから、軍手で全部磨いていきます。船全体を雑巾でこすりまくる感じね。腕がぱんぱんになってくるよ?

がんばった後、陸揚げされたガイヤナ

船の前の方、船底みてよ、何も付いてなくて綺麗でしょ。
陸揚げした瞬間「綺麗やなー」って驚かれること多いです。
って言ってもあんま実感わかないよね、そんなもんかいな程度に聞いといて。
大変なんだよアピール^^

明日は雨ふりそうなので、船底塗料は塗れないかも。
様子みて、船底塗料塗って、防食亜鉛交換したら、反対側の海へレッツゴー。

防食亜鉛とか、船底塗料って何って方は、過去の記事見てみてね。
船ってすごい。

船底塗料とか防食亜鉛についてはこっち

という事で、今日も無事に色々終りました。