さあ、夏休みも終ります。
夏の最後、船がバックしか出来なくなりました。
桟橋に係留(放置)していた船。
海が荒れて休みの内に早めに直します。
後進だけで行けないかな?とか考えた・・・やっぱ無理よね。
15kmほど先の修理場所へ、牽引して行くことにしました。
ロープで引っ張ります。
ところで小型船舶って、エンジン位置とプロペラのつき方で名前分けがあります。
船外機・船内外機・船内機。
色々違いはあるのですが、物引っ張る力は→から順に強いです。
私の船は、前で引っ張ってるのが船外機、壊れたのが船内外機です。
つまり、力がなくて非常にしんどい。
ひっぱった前の船外機も壊れそうで心配です。
台風避難で陸揚げして2週間もたたずにまた陸揚げ。
何だか色々悲しい。
船底塗料を塗ったり、防食亜鉛を交換して
来年まで陸揚げしないで良いように整備してしまいました。
さあ、ここで聞きなれない船底塗料と防食亜鉛について。
船底は海水が常にあるため、生き物が付着します。
具体的には貝類が多いです。
貝類が多く付着すると、あからさまに燃費とスピードが落ちるので、
生物が付着しない塗料を塗るのです。
それが写真の青い塗料。
陸揚げ直後なので、塗料が剥がれています。
徐々に水に溶ける仕組みなので、一年に1回は塗り直しをします。
防食亜鉛は、プロペラや鉄などの腐食に弱い部分を守るために装着する亜鉛。
ただの亜鉛の塊を、船にボルトで止めておくと、その亜鉛から腐食してくれて
周りの金属は全く腐食が起こらない。すごいぞ。
さて今回の故障の核心部分。
写真の棒の先、小さな穴があるでしょ。
そこについてたピンが腐食で折れただけ。
大げさに業者さん呼んで、ふたを開けたら
「ピンが折れてますね」でお終いでした。
チーン
針金通して修理はお終い。
大事に至らなくて良かったのですが、牽引までしたのにね。
さあ夏休み残りは数日、気を取り直して頑張りましょ。