BCDを使う理由 - 知識No.3
復習から。風船とウエットスーツ浮力について。
水深が深い程ほど、水圧で風船は小さくなる。
ウエットスーツも同様に、生地に含まれる気泡が小さくなります。
すると・・・浮かなくなる。
潜るほど【ウエットスーツの浮力は少なく】なる。
復習から。風船とウエットスーツ浮力について。
水深が深い程ほど、水圧で風船は小さくなる。
ウエットスーツも同様に、生地に含まれる気泡が小さくなります。
すると・・・浮かなくなる。
潜るほど【ウエットスーツの浮力は少なく】なる。
△浮く力(ウエットスーツなど)と
▼沈む力(タンクやウエイト)
2つのバランスをとる。
【浮きも沈みもしない】状態。
これを作ることを「中性浮力を取る」とか言います。
この状態で泳ぐ水深をコントロール。
肺を膨らませる=息を吸うと体が浮いて
逆に息を吐けば、体が沈みます。
泳ぐ深さを、呼吸でコントロールできるのです。
中性浮力。
「吸ったら浮く」「吐いたら沈む」と
呼吸で泳ぐ深さをコントロールできます。
でも、下の図のように5mも潜ると
「吸っても浮かない!吐いたらもっと沈む」状態に。
水面でたくさんあった「ウエットスーツの浮力」が
少なくなるからなのです。
常にバタ足をして上に泳いでる方もよく見ます。
簡単にできますが、これはしんどい。
エアーが早く無くなりますし、悪いことが多いです。
ここでBCDの出番。
BCDを使う理由から。使い方はあと!
BCDは、中に空気が入る。
浮輪を背負って泳ぐイメージ。
息を吸って沈むなら、空気を入れる。
バタ足しなくて良くなるのです。
潜ったら、スーツが浮力を失う。
その分だけBCDに空気を入れて補う。
深い場所でもBCDに空気を入れたら
浅い場所と同じように中性浮力を取れます。
BCDを使えば「吸ったら浮く・吐いたら沈む」と
深い場所でも、呼吸でコントロールできるのです。
深い場所で中性浮力「吸ったら浮く・吐いたら沈む」
泳ぐ深さを呼吸でコントロールできています。
「そろそろ水面へ戻ろう」
感の良い人は気が付くかも?
ウエットスーツが失った浮力、浅くなると元に戻る。
スーツの気泡が元の大きさに戻るからです。
浮上の時に浮く力が強くなる。体が浮く!
「吐いても沈まない!吸ったらめっちゃ浮く!!」って状態になります。
でも焦らないで下さい。
潜る前は水面近くで中性浮力が取れていたのです。
同じ状態に戻しましょう。
BCDから空気を抜けばよいのです。
どの水深でも中性浮力「吸うと浮く・吐くと沈む」。
その状態にするためにBCDを使うのです。
潜ったら、空気を入れる。
浅くなったら、空気を抜く。
水中では、この動作を必要に応じて何度も行います。
ダイビングの基本は呼吸でコントロール。
「吸ったら浮く・吐いたら沈む」。
どんな水深でも呼吸でコントロールできるように、
呼吸の補助的な役割としてBCを使って下さい。