日別アーカイブ: 2019-03-31

オープンウォーターライセンス講習ではやらないこと?かも

適性ウエイトのお話し、サイトマップ。目次ページへのリンクは記事下です。

中性浮力について

またかいな!って思うけど、
オープンウォーターライセンス講習の時、中性よりもマイナスって習いました?
中性浮力って連呼しますが、 実は 中性より「ややマイナス」にします。

プラス浮力、マイナス浮力、中性浮力

マイナス浮力は沈みます、プラス浮力は浮きます。中性浮力はその真ん中、浮きも沈みもしない状態のことを指します。

簡単に考えて

  • プラス浮力は「浮く」
  • マイナス浮力は「沈む」
  • 中性浮力は「浮きも沈みもしない」

って話で、実際のダイビングでは、このマイナス浮力にします。(中性より少しマイナス
体を動かしたときなどに、フーっと 浮かばないようにしておくのです。

いつもより、気持ち多めに吸うと浮かぶ程度にしておくと、ダイビング中とても楽!

「ややマイナス」
を意識して、あとは好みで空気を調整。
そして重要なのは、空気の調整は頻繁に行うこと。
浮力の調整はいつでも意識しましょう。

BCに空気を出し入れしすぎ、エア消費が速い?

よくある間違いです。
BCに使うエアはそんなに多くありません。
BCを頻繁に調整しないと、中性浮力が取れない水深ができます。
体を無駄に動かすことが多いのです。
沈むと頻繁に上に向かって泳ぎます、浮くと呼吸のリズムが早くなりがち。
そのせいで、エアの消費が早い人が沢山。
浮力は常に意識、調整して下さい。

水面付近は中性浮力が取りにくい。

水面付近、気体の体積変化が一番大きいです。
浅いほど、中性浮力は取りにくい。
何で?って話をします。

風船の大きさを見て下さい。
色々な水深。同じ10mの違いでも、風船の大きさの変化が違います。

水深の違いで風船の大きさが変わりますが、20m~30mでは10cmしか風船の大きさは変わりません。浅ければ浅いほど、浮力変動が大きく、中性浮力が取りにくいのです。

風船の元の大きさを120cmとして、
0~10mは60cm、 20~30mは10cmしか風船の大きさが変化しません。

深い場所で多少水深が変化しても、BCに入れた空気はほとんど膨張しない。
水面に近いほど空気がふくらみます。
浮力変動が大きいのは水面近く、中性浮力が取りにくい理由です。

大事なのは常に浮力を調整すること。
初心者の頃は、浅い場所に戻ったときに空気を抜くのがい遅れがち。
浮力変動が大きな10m位の場所へ戻ったときに、浮き上がる方が多いように思います。

常に浮力をコントロールするように意識して下さい。

適正ウエイトについては、とりあえずお終いです!
安全に潜るために、正確な知識を身につけましょう。

OWの知識は、基本中の基本はHP内「講習前の知識」へ!


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適正ウエイト「作り方」

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冒頭にオープンウォーターの復習から!

オープンウォーターライセンスの講習で説明している「適正ウエイト」は

ダイビングの帰りにする、安全停止。
5mで無理なく中世浮力が取れる、最小限のウエイト量。です。

これですね。

オープンウォーターライセンスで勉強する、適正ウエイトの測り方。BCから空気を抜いて水面に浮かんだ時、目線くらいの高さに水面がきたらOKです。

やり方は

  • ①水面に浮かぶ
  • ②BCの空気を全部抜く
  • ③肺に半分くらい空気が入った状態で目線の高さに水面がくる状態が「適正」

もし3番の手順で、息を吐ききった場合は、1秒くらいしたらゆっくり体が沈み始めます。

以下はNG,ダメダメよ!

×BCの空気を抜いた瞬間に、体が沈む
 あからさまなオーバーウエイト、ウエイト量を減らします。
 (写真を撮るためなど明確な目的がある場合は、安全の範囲で調整して下さい)
×息を吐ききって沈まないけど、少し弾みをつければ潜れる状態
 軽すぎです、危ない!ウエイトを足します。
 ダイビングの終わりの頃、空気が少なくなるとタンクの重さが軽くなります。
 最初は良くても、安全停止の時に浮き気味になって危険。

作った適正ウエイト、正しい使い方の補足

ウエイト量ってすぐに変わります。前回4kgで今回も同じとは限らないのです。
適正ピッッッッッタリを狙ったらだめですよ、タンクって1本ずつ重さが違います。

同じ種類のタンクでも個体差があります。高橋が所有しているタンクは、最大で1kgも違います。

高橋のお店のタンク。同じ種類のタンクを比べて重いもので14kgちょい。軽いので13kgちょい。
その差1kgはあるのです。
レンタルスーツであれば、使用年度で浮力も変わります。

それなので、水面で適正ウエイトを測ったら、スーツの厚さ、装備、タンクの種類を書いておく。

適正なんて毎回チェックできないことが多いので、予想でウエイトを決めるのです。
重い方がましってこともあって、いつも若干のオーバーにします。
軽いと危ない、ダイビング終わりの頃に浮いちゃうから。

一般的なウエイト量の変化(スーツは新品の場合。劣化具合で違うのよ。)

ウエット5mmから6.5mm 3kgプラス
タンク 鉄からアルミ 2kgプラス

他にもBCだって結構重さが違います。
ライトもったり、なんだかんだで違います。
結局のところ、適正って言ってもギリギリを狙わない
数kgの変動は誤差として潜っている気がします。

軽いのは危ないからね!
ダイビングの終わり、タンクの空気がなくなると軽くなること。
これを覚えるようにしてください。

【適正ウエイト・3番目】は、オーバーウエイトだとどうなるって話し。こちらからどうぞ。

【適正ウエイト・目次ページ】へ戻るにはこちらです。

オーバーウエイトで何が起こる?

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ダイビングのオーバーウエイト

オーバーウエイトはダメッて言われます。
なんとなしに危なそうな言葉ですが、何でよくないのかお話しします。

例えオーバーウエイトでも、BCへ沢山空気を入れたら中性浮力を取れます。
そのとき、いつもより空気の量が多くなるのが問題。
BCに沢山空気があると、 浮力変動が大きくなるのです。

例えばなし
10m-0mの移動で、空気の大きさは2倍。
100円が200円になるのは少し気になる程度でも、
1万円が2万円になると衝撃です。

同じ2倍、
【元が大きい】と影響も大きい。

オーバーウエイトでも中性浮力は取れるのです。でも、空気を沢山入れることになるので、水圧の変化で急激に浮力が変化します。浮力コントロールが難しくなり、よくないことが多いです。

BC、空気が沢山。膨張します。

  • 少し吸うだけで、浮きやすい【 普段よりも!】
  • 少し吐くだけで、沈みやすい【 普段よりも!】

BCの空気が多いと、浮力の変動が大きい。
簡単に、コントロールしにくいのです。

オーバーウエイトがいけない他の理由

  • 体が重い
  • 動きにくい
  • 移動に力がいる
  • 結果、エアの消費が速い
  • 潜行も危ない

とにかく、「写真のため」など明確な目的のないオーバーウエイトはろくなことが無いです。

ただし、
軽すぎよりはまし。軽すぎは安全停止が出来なくて危ない!

適正ウエイト・オーバーウエイトを理解して、安全で楽しいダイビングをしましょう。

適正ウエイトについては次で最後!

ライセンス講習で習わないことなどを紹介します。

適正ウエイトについて、目次ページへ戻るにはこちらです。

ダイビング、適正ウエイトっていったい何なの。

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適正ウエイト、オープンウォーター講習の表現

この言葉、表現がよくないといつも思ってます。
「適正」って条件次第で、意味が変わる言葉だと思うのです。
なので、そこを整理してから、技術的なことのお話をします。

オープンウォーターで説明している「適正ウエイト」

ダイビングの帰りは3分間の【安全停止】。
5mで中性浮力、それが無理なくできる
最小限のウエイトって意味です。

ん?
水面でBCの空気を抜いたときに、マスクの目線に水か来るくらいのウエイト量って習ってますか?

オープンウォーター講習で行った、適正ウエイトの測り方。

これこれ。
ここでは、なんでそれをやるの?って話をしたいと思います。

ダイビングタンク 息を吸えば吸うほど軽くなる

ダイビングタンク、息を吸えば吸うほど軽くなります。ダイビングの終わりにする安全停止の時に浮かび上がらないように、適正ウエイトを身につけましょう。

空気にも重さがあります。
タンクの中の空気、なくなれば軽くなるのです。

ダイビングの初めより、
浮上間際の方が空気が少ない。軽い。沈まなくなります。

もし、潜りはじめに、ギリギリで中性浮力が取れてるなら
ダイビングの終わりにはタンクが軽くなって
安全停止で【体が浮きます】。危ない。

ダイビングの初めと、終わりでタンクの重さが違います。空気にも重さがあるため、タンクの空気がなくなる終わりの頃には、おおよそ1.7kg軽くなるのです。

ダイビングの帰りに安全停止は5mで中性浮力。
それを無理なくできる、最小限のウエイト。
オープンウォーターで習う「適正」ウエイトの意味です。

重すぎるとオーバーウエイト。(違うところでお話しします。)
軽すぎは、安全停止で浮いて危ない!

講習の時はこの話をしても、他に覚えることが多く大変なので
水面でBCの空気を抜いた時にマスクの・・・ってやり方だけをお教えしています。

でも、実際はウエイト量って変えてます

写真を撮るときなど、どっしりした方が楽なこともあるのです。
着ているスーツや、タンクの材質でも変わります。

重すぎるのは良くないし、軽すぎるのは特に危ない。
適正ウエイトの言葉に惑わされず、
安全範囲の中で、条件に合わせてウエイトを調整するようにします
やり方は、水面でマスクの・・・ってやつです

ダイビングを始めたての頃、「噂話」には注意!

体重の一割が適正ウエイトって表現をネット上で見ますが、
この方法、一般的な5mmウエットで
明らかなオーバーウエイトになることが多いです。

また、ウエイト無しで潜れるとか、ウエイト軽いとすごいとか・・・
初心者の頃はウエイト調整で、軽くするのに力を入れがちです。
ウエイトが軽すぎるのは、本当に危ないって覚えておいて下さい。

「ダイビングの帰り、5mで中性浮力。
無理なく安全停止ができる、最小限のウエイト」
これがOWで習う適正ウエイト。

それに加えて、条件や目的に応じてウエイトを調整するようにしましょう。
次のお話しは、適正の作り方と、ウエイトを把握して実際に使うための話しです。

【適正ウエイト・2番目】のお話しへどうぞ

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